回答者5です
【質問1】
器具滅菌行程では内缶を飽和水蒸気雰囲気にするために真空引きを行いますが、
水滅菌行程では蒸気を垂れ流し状態にして徐々に飽和蒸気雰囲気にしていきます。
これは滅菌対象である水が蒸発しないためでしょうか?
【コメント】
器具滅菌に於ける真空引きは内缶内部の空気を除去する為に行われます
缶内が飽和蒸気で満たされる時に空気の存在する部分の
温度が低下して滅菌温度に成りません →滅菌不良の箇所が存在(残存空気部)
(真空装置のない装置は重力置換方式を採用/空気と蒸気の比重差で空気を排除)
水滅菌の場合は缶内が飽和蒸気になりますが瓶内部はまだ飽和蒸気ではなく
瓶内部の温度が上昇すると共に瓶内に蒸気も発生して瓶内部の空気分圧も上昇して
瓶内部の瓶内圧力と瓶内の液体の温度も上昇して滅菌温度に到達します
(瓶内部の上部は完全な飽和蒸気ではありません/液体部分は飽和水です)
【質問2】
器具滅菌と水滅菌の大きな違いは真空引きするかしないかでも区別できるのでしょうか?
【コメント】
器具滅菌と水の滅菌との大きな違いは排気行程が
急速排気(器具滅菌)かスロー排気(液体滅菌)の違いです
排気の違いは水の滅菌後での液体の突沸と破瓶防止です
器具滅菌の場合は急速排気で器具に付着した水滴を
突沸させて水滴を蒸発させる効果に利用
前処理の真空引きがあるか無いかではありませんが
現在の所は水滅菌行程では真空引きは行われていません
【質問3】
あと、オートクレーブの教育資料を作成しようとしているのですが、
どのような内容・構成が良いでしょうか?アドバイスをお願いします。
【コメント】
教育される対象者が見えませんと
内容・構成をどのようにされたらいいかアドバイスが難しいです
・滅菌の基礎は?
・滅菌の維持管理方法?
・装置装置の概要・仕組み?
・滅菌装置の日常点検保守管理?
・・・・・・
対象者と内容が分かれば推薦出来る資料があるかも知れません
お礼
水滅菌ではSUS缶に水を入れて上蓋は開けて滅菌しています。 この場合だと、器具滅菌のように真空引きすると滅菌対象である水は蒸発しませんか? あと、オートクレーブの教育対象者は、オートクレーブを操作しているオペレーターになりますが、原理・原則の理解に乏しい人達になります。何か良い資料などがありましたら参考にさせていただきたいと思っています。よろしくお願いします。