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耐ガソリン性のあるゴム系樹脂の選択
車の燃料コックに使われている数センチ程度の小さな部品を自作しようと思っています。シリコンのような物で原型部品から型を取り、それを耐ガソリン性があって擦れに強いゴム系樹脂で複製したいと思っています。どのような樹脂を使って作るのがベストなのかアドバイス頂けませんでしょうか。また製作に参考になるようなHPがありましたら紹介して下さい。試してみます。
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経験に基づく知識ではなく、インターネットで調べただけですが、以下のサイトのページに掲載されている情報に拠りますと、ゴムの中で耐ガソリン性に優れているのは二トリルゴム、アクリルゴム、ウレタンゴム、バイトン(フッ素ゴムの一種)、エピクロルヒドリンゴム、等の様です。 【参考URL】 華陽物産(株) > 技術情報 > ゴム耐油性・耐溶剤性・耐薬品性(性能)一覧表 http://www.kayo-corp.co.jp/common/pdf/rub_proof.pdf 尚、以下のサイトのページに掲載されている情報に拠りますと、バイトンやフッ化シリコーンゴムの方が、二トリルゴムよりも耐ガソリン性に優れているとされていますが、私が知る限りでは、フッ素樹脂やフッ素ゴムは耐摩耗性が一般的に劣っています。 【参考URL】 パッキンランド > ゴム 耐溶剤・耐薬品一覧表 > カ行 http://www.packing.co.jp/SIRYOU/taiyozai/taiyozai-ka-f1.htm パッキンランド > 合成 ゴム 分類表 > フッ素ゴム http://www.packing.co.jp/GOMU/GOMU1/fkm.htm 株式会社新栄商会 > 主なゴムの特性とその用途 > フッ素ゴム http://www.sinei-syokai.co.jp/chara_rubber_fkm.html フッ化シリコーンゴムに関しては良く知りませんが、フッ化ではない只のシリコーンゴムが、耐摩耗性に劣っていますから、その水素をフッ素で置換した形であるフッ化シリコーンゴムに関しても、耐摩耗性はあまり期待出来ない可能性があるかも知れません。 【参考URL】 パッキンランド > 合成 ゴム 分類表 > シリコーンゴム http://www.packing.co.jp/GOMU/GOMU1/q.htm パッキンランド > 主要 ゴム 一覧表 http://www.packing.co.jp/GOMU/syuyougomu2-1.htm 株式会社新栄商会 > 主なゴムの特性とその用途 > シリコンゴム http://www.sinei-syokai.co.jp/chara_rubber_si.html ニトリルゴムは、ブタジエンとアクリロニトリルの共重合体ですから、一口にニトリルゴムと言っても、含まれているアクルロニトリルの割合によって特性が異なり、一般的にニトリルの割合が多い程、燃料油や油脂に対する耐久性か向上するそうです。(前述の「ゴム 耐溶剤・耐薬品一覧表 > カ行」において、ニトリルゴムの耐ガソリン性が△となっているのは、おそらくアクリルニトリルの割合が高くはないものに関するデータだと思われます) 【参考URL】 パッキンランド > 合成 ゴム 分類表 > アクリロニトリルブタジエンゴム http://www.packing.co.jp/GOMU/GOMU1/nbr.htm 株式会社新栄商会 > 主なゴムの特性とその用途 > ニトリルゴム http://www.sinei-syokai.co.jp/chara_rubber_nbr.html 又、ニトリルゴム中のブタジエンの一部に残存している二重結合部分を水素化する事で、分子構造中の不飽和結合を無くした水素化ニトリルゴムは、耐燃料油性や耐摩耗性が更に向上しています。 【参考URL】 パッキンランド > 合成 ゴム 分類表 > HNBR http://www.packing.co.jp/GOMU/GOMU1/hnbr.htm パッキンランド > 合成 ゴム 分類表 > アクリロニトリルブタジエンゴム > ニトリルゴム(NBR)、水素添加ニトリルゴム(HNBR)の詳細はこちら http://www.packing.co.jp/GOMU/GOMU1/nbr_shousai.htm 以下のサイトのページに掲載されている情報に拠りますと、ウレタンゴムは、耐摩耗性に優れたゴムで、多くの種類があり、主鎖がエステル結合のポリエステルウレタンゴム(AU)と、エーテル結合のポリエーテルウレタンゴム(EU)の2系統に大別されるそうです。 この内、ポリエーテル系は耐油性に劣りますが、ポリエステル系はニトリルゴムと同程度の耐油性があると書かれていますが、ここで比較対象とされているニトリルゴムが、アクリルニトリルをどの程度の割合で含んでいるものを指しているのかは不明です。 【参考URL】 パッキンランド > 合成 ゴム 分類表 > ウレタンゴム http://www.packing.co.jp/GOMU/GOMU1/u.htm パッキンランド > 主要 ゴム 一覧表 > ウレタンゴム / 天然ゴム / 参考:フッ素樹脂・テフロン(PTFE) http://www.packing.co.jp/GOMU/syuyougomu2-3.htm 株式会社新栄商会 > 主なゴムの特性とその用途 > ウレタンゴム http://www.sinei-syokai.co.jp/chara_rubber_u.html エピクロルヒドリンゴムは、アクリルニトリルの割合が高いニトリルゴムに匹敵する耐油性を持ち、ニトリルゴムの弱点である耐候性に関しても優れているゴムですが、耐摩耗性に関しては劣ってこそいないものの、優れている訳ではない様です。 【参考URL】 パッキンランド > 合成 ゴム 分類表 > エピクロルヒドリンゴム http://www.packing.co.jp/GOMU/GOMU1/co.htm パッキンランド > 主要 ゴム 一覧表 > •クロロスルフォン化ポリエチレンゴム / エピクロルヒドリンゴム http://www.packing.co.jp/GOMU/syuyougomu2-4.htm 株式会社新栄商会 > 主なゴムの特性とその用途 > エピクロンヒドリンゴム http://www.sinei-syokai.co.jp/chara_rubber_eco.html 尚、以下のサイトのページには、耐油性ゴムの代表としてNBR(アクリロニトリルブタジエンゴム)が挙げられています。 【参考URL】 東京材料株式会社 > 技術フォーラム > 第4回 ゴムの特性とその秘密(その2) http://www.tokyozairyo.co.jp/forum/pdf/forum04.pdf 東京材料株式会社 > 技術フォーラム http://www.tokyozairyo.co.jp/forum/index.html NOK株式会社 > シール凡用技術 > 非金属タイプスクィーズパッキン http://www.nok.co.jp/index_4.html Labnotes > オイルシールの基礎知識(p.3) http://www.labnotes.jp/pdf/labnotes_oil%20seal.pdf
お礼
専門的な回答ありがとうございました。参考にさせて頂きます。