経済学質問
経済学に関する問題です。有識者の方いらっしゃいましたら、ご教示いただきたいです。よろしくお願いします。
設問 1:イールドカーブに関する正しい説明を ‘すべて’ 選べ。
(複数回答可)
1.イールドカーブとは現在の短期金利が歴史的にどのように動いてきたかを表したグラフのことである。
2.イールドカーブは 将来の景気や金利の動向についての市場参加者の見方により形が変わる。
3.最近までインフレ抑制が重点課題であった米国では短期金利の方が長期金利より高いイールドカーブ・逆イールドであった。
4.日銀はイールドカーブコントロールという手法で現在の金融政策を実施している。
設問 2:次のうち間違っている説明文をひとつ選べ。
1.長期的な経済規模Y*はIS-LM-FE (full employment)カーブの交わる点で均衡する。
2.FEカーブでの生産関数はY*=f(a, k, L)、つまり生産性aと資本投入kおよび完全雇 用の労働投入Lで構成される。
3.日本は生産性aは低いが、今後も労働投入量Lは順調な伸びが期待されるので潜在経済成長力は高い。
4.経済の三面等価則を当てはめると、Lからの労働所得のみでは経済全体の伸びを享受しにくい環境なので、aやkの側面からの所得という意味で個人が投資に参加する意義もある。
設問 3:外国為替(通貨価値)の水準の目安となる理論価格についての次の説明のうち間違っているものをひとつ選べ。
1.購買力平価とは二国間で取引される貿易財の交換比率から計算される。
2.金利平価とは二国間の金利差から計算される。
3.購買力平価は長期的水準・トレンドの目安となる。
4.金利平価は中短期的水準・方向性の目安となる。
設問 4:オプションについての次の説明のうち正しいものを ‘すべて’ 選べ。
(複数回答可)
1.権利行使日の原証券価格が自分にとって不利な場合はオプションを行使しなくても良い。
2.先行き相場の下落を見込んでいる場合はプットオプションを買うのが良い。
3.相場は先行き上がるとは思わないのでコールオプションを買おうと思う。
4.オプションは権利の売買で無料だから便利だ。
設問 5:次の説明のうち間違っているものをひとつ選べ。
1.外部不経済とは経済主体の活動の結果、他者や社会全体に不利益の影響を及ぼすこと、例えば公害などが典型例である。
2.合成の誤謬 とは個々の経済主体にとって合理的行動であっても、全経済主体を合わせた経済全体では最適状態とならないことを指す。
3.ナッシュ均衡とは経済主体それぞれが自分の効用・利得の最大化を図る行動を取った状態のこと。
4.パレート最適とは経済全体としての厚生・効用が最大化される様に資源配分された状態であり、必も経済主体の個々それぞれでの効用も最大である。
設問 6:税についての説明のうち正しいものを‘すべて’ 選べ。
(複数回答可)
1.普通税とは、その収入の使い道を特定せず、一般経費に充てるために課される税を指し、 目的税とは、特定の目的のために課される税である。
2.税を納める人と負担する人が同じ 税金を「 直接税 」といい、税を納める人と負担する人が異なるものを「間接税」という。
3.日本の国民負担率(租税負担率と社会保障負担率の合計)は高度成長期の1970年代から現在まで一定の同じ水準で推移してきている。
4.国民負担率が上昇すると経済成長を押し上げるという分析がなされている。
設問 7:発展途上国の債務不履行問題についての説明で間違っているものをひとつ選べ。
1.返済能力以上の借入により債権国から政治上・外交上の圧力を受けてしまう状態を債務のわな という。
2.現在の債務問題はリーマンショック後の先進国での緩和マネー・過剰流動性 (実態経済で必要とされる以上の資金で溢れている状態)もその原因のひとつだ。
3.ワシントンコンセサス とは、途上国の問題を遠く離れた米国首都のワシントンで国際機関や先進国等の主導で決めてしまうことを指した言葉だ。
4.キャピタルフライトにより 国外から資金を還流させることで債務問題を解決できる。
設問 8:インフレーションに関する正しい説明を ‘すべて’ 選べ。
(複数回答可)
1.代表的なインフレ指標には消費者物価指数(Consumer Price Index, CPI)やGDPデフレーターなどがある。
2.期待インフレ率の測定方法は過去のインフレ率の実績から算出によってのみ可能である。
3.実質金利とは名目金利から期待インフレ率を差し引いたものである。
4.日本もハイパーインフレーションにみまわれた歴史を持つ。