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飽和特性 ヒステリシス
先日共振の実験をしたのですが、その時には 飽和特性の著しい材料やヒステリシスの顕著な材料は使用しなかったのですがこれらの材料はどのような 分野で応用されているのでしょうか?
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飽和特性の著しい材料は、電力変換器の分野に使用されます。 可飽和リアクトルや磁気増幅器に使用すると、優れた性能になります。これらは、交流の電源から負荷に流れる電力を直流電流で制御をする電力変換器(制御器)のように働きます。 交流の鉄心入りリアクトルに別に直流コイルを巻いて、直流で鉄心を磁気飽和させることで主回路のリアクタンスを制御します。 複雑な現象ですので詳しい説明は省略しますが、磁気飽和が鋭いと少ない電流で制御できる、つまり増幅率の高いものが出来ます。 このときの交流波形は、半導体のサイリスタの逆並列接続によるパワーコントローラのような位相制御波形に近いものになります。 このような電力変換器は半導体によるパワーエレクトロニクスに置き換えられ少なくなり、現在では周波数が高いのでコア材が小さくてすむ、大容量のスイッチングレギュレータの電圧制御部などに使用されています。 ヒステリシスの顕著な材料は、なんといっても磁気記録の分野でしょう。磁気で記録するためには、ヒステリシス特性の抗磁力(保磁力)が大きくないと当然記録できません。 大きすぎても記録させるのに大電流が必要になりますから、ほど良い管理された抗磁力(ヒステリシス)が必要ということになります。 下に参考URLを入れておきます。 他にはヒステリシスの応用としては、ヒステリシス・モータがありますね。
お礼
大変参考になりました。リンクまで張っていただいて 本当に有難うございます。