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強磁性体について

先日強磁性体の特性を調べるという実験を行い、オシロスコープを用いてヒステリシスループを観測したのですが、このヒステリシスループの波形が原点対称になっていませんでした。 自分では、オシロスコープで観測するときにGNDがずれていたのではないかと考えたのですが、もしこのほかにも原点対称にならない原因があるとすれば、どんなことがあるのでしょうか?

みんなの回答

  • kenojisan
  • ベストアンサー率59% (117/196)
回答No.2

磁性材料研究をやっているものです。 オッシロを使ったヒステリシス測定と言うのは、積分回路を組み合わせた簡易な誘導式の磁化測定装置かな? すみません、私はその測定装置は使ったことが無いので、推測になりますが。 まず、試料が単純な磁性体なら、回答#1の方の「交換バイアス」現象では無いです。これは、反強磁性体などと組み合わせて作った複合材料で現れる現象です。 原点対象になっていないというのが、どういう形でずれていて、どの程度の大きさずれているかにもよりますが、考えられる原因としては、 1.積分回路の零点調節が不完全で原点が上下にずれている。 2.試料にかける磁場に残留磁場が有って、原点付近のヒステリシス曲線がいびつになっている。 3.試料の保磁力が大きく、最初に何らかの理由で磁化したものが、測定磁場では十分に反転せず、マイナーループを作っている。ループの原点は、その最初の磁化状態に依存するので、どこにシフトするか分かりません。システリシスループが十分に飽和した形になっているか確認してください。 4.スイープする磁場の速度が速すぎて、測定計が追いついていない。真の形よりループが太って、左右非対称にもなるかも知れません。 5.回答者さんの危惧を含めた、測定計の電気的不良。良く分かった試料、Niなどを測ってみれば分かるかも知れません。

sole623
質問者

お礼

ありがとうございます。 参考にしてもう少し考えてみようと思います。

  • ojisan7
  • ベストアンサー率47% (489/1029)
回答No.1

原点対称をずらすことを利用した技術(交換バイアス)が参考になるかと思います。 http://www-ssrl.slac.stanford.edu/stohr/magneticexchange.htm

参考URL:
http://www.ipht-jena.de/BEREICH_1/abt12_magneto_electronics/publications/pub_gmr/PRB70-094420.pdf