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韓国併合時に姓を持っていた朝鮮人の割合
朝鮮人は韓国併合時において、すべての国民は金とか高とかいう姓を持っていたのでしょうか?
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『姓』を広く一般人も持つようになったのは、李氏朝鮮(14世紀末~20世紀初め)の時代ですが、奴婢には(特に独立して生計を維持せず、主人の家に従属している場合)姓がなかったので、1895年奴婢制度が廃止され、1896年に新しい戸籍調査制度が制定され、その結果を受けて作られた『新式戸籍』から、理屈上は全員が姓を持つようになった、という事になります。とはいえ、お上が奴婢制度を廃止する、といってからそんな短期間に、現実にきれいさっぱり奴婢がいなくなるわけもなく、数は少ないが婢(=女性の賎民)で姓の無い例も少数ながらあったようです。 韓国併合直前成立の「民籍法」の実施は、日本の警察だったそうですから、この時点で、強制力をもって「全員が姓をもつ」という状況になったのかも、というのは私の単なる推測です。 というわけで、韓国併合の少し前に「事実上は」全ての国民が姓をもっていた、という事になると思います。そこらへんの事情を整理してある資料のURLを参考として↓に入れておきます。 http://ocw.kyoto-u.ac.jp/institute-for-research-in-humanities-jp/introduction-to-korean-studies/pdf/09.pdf
お礼
興味深い資料ありがとうございます。 資料を見ると、韓国併合時には朝鮮人のほぼ全てが姓を持っていたようですね。