• ベストアンサー

韓国併合と安重根

日本は、日露戦争後、朝鮮半島への支配を強め、韓国併合にいたりました。韓国併合の契機となった伊藤博文暗殺事件の犯人とされている安重根に関連して、二つ質問したいことがあります。 1)安重根は、戦後韓国では殺人犯から国民的英雄になりました。韓国で安重根英雄視されていることを通して、韓国ではどのような対日感情があると考えられますか?そして、これら(韓国内での安重根英雄視と、韓国の対日感情)を、私達日本人はどう受けとめるべきなのでしょうか。 2)英雄の基準はそれぞれの国で違うと思います。日本では、戦争などで活躍した「英雄」は、戦後「戦犯」となる傾向があります。日本は他国に支配されたことがないから、「英雄」はいないのでしょうか。いるとしたら、日本ではどんな人が英雄なのでしょうか。

質問者が選んだベストアンサー

  • ベストアンサー
  • kawakawa
  • ベストアンサー率41% (1452/3497)
回答No.2

(1)ケネディ大統領を暗殺した犯人を英雄と位置付けた場合、アメリカはどう反応するでしょうか? ファイサル国王を暗殺したオマル師を英雄と位置付けた場合、サウジアラビアはどう反応するでしょうか? 朴正煕大統領を暗殺した金載圭を英雄と位置付けた場合、韓国はどう反応するでしょうか? 占領国の国家元首を暗殺した犯人と上記の例は別という意見もあるかも知れません。しかし、主義や政治的理由ということから考えると共通するものですネ。 自分達の正義が世界唯一の正義と信じて疑わない傲慢なアメリカでさえも他国の国家元首を暗殺することを法律で禁じているほどですからネ。 ただ、韓国の反日感情というものには、ある理由があります。そして、安重根の英雄視も同じ理由によるものですから、中々変化しないことでしょうネ。 その理由というのは‥第二次世界大戦が終結した時点で韓国は国際的に日本領であると認識されていたということです。昭和20年8月15日に朝鮮建国準備委員会(呂運享委員長)は独立を勝ち取ったとして宣言しますが、連合軍側に完全に拒否されてしまい、連合軍の指示のとおり、国際法に基づく日本統治領という位置付けのままに置かれたのですネ。そして9月9日に日本軍と米軍の間で休戦協定が調印されたときも朝鮮人民共和国は無視されたのです。 日本の正当な統治領であり、戦争中は日本の一部として連合軍と戦ったということで朝鮮人民共和国は完全に無視されたのですネ(ちなみに先の朴正煕大統領は日本の陸軍士官学校卒で終戦時には陸軍中尉でした)。 こういったことで自国民による独立を果たせなかったという大きな引け目を持っているわけですから、反日教育や反日姿勢というものは無くならないでしょう。 という相手の事情を理解した上であっても、国家元首を暗殺した犯人を英雄とするという行為は国際的に通用するものなのか疑問に感じます。 (2)多くの外国で日本人英雄は 東郷平八郎提督とされていますネ。色々な国で切手などの図案に使われていたり、ビールの銘柄などにも登場しています。アジアの有色人種の小国が巨大な白人国家に勝利したということで今でも非常に尊敬を集めているのですネ。 或いは明治天皇も有色人種国家を世界のトップレベルにまで短期間で育て上げた英雄とする見方も多いものです。 以上kawakawaでした

fancypixy
質問者

お礼

日本は伊藤博文暗殺事件を契機に韓国併合実行に至ったので、犯人は日本人だったのではないかという説もあります。私は、それでも安重根を伊藤博文暗殺犯とし、今では英雄扱いする韓国の徹底した反日姿勢に感銘さえ受け、韓国への同情と、罪悪感すら持っていました。『国家元首を暗殺した犯人を英雄とするという行為は国際的に通用するものなのか疑問に感じます』という意見はとても客観的で、私も少し視野を広げて韓国併合を考えてみようと思いました。やはり韓国の反日感情が無くなることはないようですね。とても分かりやすい解答ありがとうございました。参考になりました。

その他の回答 (1)

  • KAMOCHA
  • ベストアンサー率44% (84/190)
回答No.1

1 国家政策としての、日本仮想敵思想教育が徹底しているようです。 日本を憎み、論い、蔑むことで愛国心の高揚やアイデンティティの確立に役立てることが公然と行われているようです。 また、敗戦国でありながら奇跡的な経済成長によりまたしても自国より豊かになってしまった隣国に対する自然な妬みにより、日本の不幸を願う国民全体のコンセンサスができてしまっているようです。  というと彼らがまるで偏狭な人種のように聞こえますが別にそうではなく、仮想敵国を作るのも豊かな国を妬むのも、極めてフツーのことであり、古今東西どこにでもありふれたというか当然のことなので、彼らが悪いわけでは無いと思います。 金持ちに金を恵まれたら「いい気になりやがって」と思うのが人間なのです。 心から素直に感謝することは実は難しい。  というわけで韓国人の対日感情は「憧れと(自分では認めないが嫉妬ににもとづく偏見による)侮蔑が入り交じっている」状態だと思われます。  それに対し日本人は、我々は妬まれていることを踏まえて、まあこんなもんだ「驕(おご)らず諂(へつら)わず」の毅然とした態度を取るべきだと思います。 2 古今東西英雄の条件とは、戦争で活躍した人です。(戦争にもいろいろありますが) ですから英雄の条件を満たす人は他国の支配に関係なく存在します。 それらのうち、現在の政権にとって都合の良い立場の人たちが公然の「英雄」と崇められます。 都合の悪い人たちは賊などと貶められますが、反権力的な民衆から草の根的に奉られることもあります。 これらは政権が替わるたびに当然ころころ入れ替わります。  日本の英雄といえば、前者には源義経、大石内蔵助、楠木正成など、後者には織田信長、乃木希典、足利尊氏などがあげられます。 他に、時の政権によって野口英世、二宮金次郎、神風特攻隊などの英雄が作られることもあります。  英雄が戦後戦犯になるのは、単に敗戦したからに過ぎません。 日露戦争の英雄乃木希典・東郷平八郎は敗戦まで神様扱いでした。

fancypixy
質問者

お礼

丁寧な解答ありがとうございました。『日本を憎み、論い、蔑むことで・・・確立に役立てる』というのは、なんだか悲しいですね。『「おごらずへつらわず」の毅然とした態度を取るべきだ』というのは同感です。2番目の質問への解答中の、英雄の条件もとても参考になりました。

関連するQ&A