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音楽療法について

現在、音楽療法を通信教育で学んでいます。分からない部分があるので、音楽療法士として働いている方々、ぜひ次の質問に答えていただきたいです! ・音楽療法は心の病にどのように関わることができますか? ・統合失調症の音楽療法は慢性期の患者に行うとされていますが、この時期のどのような状態をどのように転導しようとする考え方ですか? 難しい問いですみません。参考になるアンサーをお待ちしています!

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noname#134735
noname#134735
回答No.2

統合失調症当事者です。 音楽と心の病との関係は、人それぞれ、病気の状態それぞれです。 私の例だと、 去年の初め、安藤美姫選手の「レクイエム」の音楽をきいて、気が滅入りました。 (注 安藤美姫さんの演技がどうのでなく、演技に使われた音楽に対してです。彼女に対する批判ではありません) その時はテレビから離れました。 あと、私はロックが好きなのですが、気分の悪い時は、ロックだろうがヒーリングミュージックだろうがうけつけません。 現在は、大丈夫ですが。 ↑は極端な例ですね。 私は、音楽療法を受けたことがありませんし、音楽療法士がどのくらいの症状の患者をうけもつのか、知りません。 質問者の方は、当事者の生の声でなく、音楽療法の理論を知りたいだけでしたら、すみません。

lovely3486
質問者

お礼

ありがとうございました!これからの学習に役立ちました!

その他の回答 (1)

回答No.1

児童・精神科を主として臨床16年目の開業音楽療法士です。 てっとり早く答えてしまえる内容のご質問ではないなぁとは思いましたが、お急ぎのようなのでそれなりの回答ということでご了承ください。 ・音楽療法は心の病にどのように関わることができますか? A.音楽療法は、基本的に対象の心の「健康な部分」にアクセスする心理療法です。すなわち、対象の心に「病」があったとしても、その病の症状や原因に対してなんらかのアプローチをしようとするものではなく、それ以外の、人格的に健全な部分との音楽を介した対話を通じて、対象の心に「健全」になること、それによって問題や困難を克服しようとするモチベーションを、ただしゆっくりゆっくり喚起させてゆくことが目的となります。健康な部分がこうしたかかわりによって拡大してゆけば、必ず対象の病状にも変化が出てきます。また、対象が障がい児・者であっても、必ずしも病者ではない、ということにも留意が必要です。 ・統合失調症の音楽療法は慢性期の患者に行うとされていますが、この時期のどのような状態をどのように転導しようとする考え方ですか? A.慢性期、といわれる病像も昨今さまざまなので一概には言えません。昔から言われているのは、慢性期、ではなく、慢性症状が強い患者さんに対しては、賦活効果が期待できるのが音楽療法である、というようなことでしたが、これは一面的には間違いです、と言っても過言ではありません。精神科の病棟では、いずれにしても患者さんが、看護師さんたちと良好なコミュニケーションを保つことができる程度に、不満や不安から解放されている状態が求められます。できれば冗談なども言い合えるくらいのリラックスした状態に導いてくれるような音楽療法こそが求められています。それは、大人の会話が通じて、笑いあえて、退屈でない「日常」ということです。 「転導」という言葉を使われているようなので、「同質の原理」だけでなく、アルトシューラーの「水準戦法」なども学ばれたことかと思いますが、患者さんによっては、とても落ち着きなく動き回ったり独語が止まらないような方もいらっしゃれば、逆にじっとして何を聞いてもうんともスンともおっしゃらない方もあります。理屈上は、前者は、賦活的な音楽に始まって鎮静的な音楽でリラクゼーションへ転導し、後者は鎮静的な音楽に始まって賦活的な音楽でリラクゼーションへと転導します。が、個人療法はなかなか行えませんから、それもそう簡単ではありません。 これらを補うのが、集団力動ですが、さきほどのどちらかの状態の方に合わせてしまうこともできません。ではどうするか。 「音楽」の「処方」という考え方は20世紀はじめにはもう登場していました。その後、さまざまな音楽療法士が、現場で経験を積みながら、これを発展させていますが、私は、音楽による転導機能を、賦活と鎮静ではなく、鎮静・高揚・触発・発散・刺激という5つに分け、対象の状態を見ながら、音楽や楽曲そのものが持つ意味性を使いながら、結果的に暖かく、日常的で、会話が円滑で、適度な活気のある、リラクゼーションへと導くことが「できたかどうか」を日々評価しています。

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