> この「宗教的確信」、「政治的確信」とは具体的にどういった内容を指すのでしょうか?
真っ先に思い付いたのは「自爆テロ」ですね。
テロ行為はまぎれもなく犯罪ですが、政治的宗教観により、自身の命も顧みず、テロ行為に正当性を見出して犯罪を行うワケです。
これこそ宗教的・政治的な確信犯かと思います。
我が国で政治的確信犯と言うのは、たとえば幕末の志士などが行った暗殺などですね。
尊王派・攘夷派が、佐幕派・公武合体派の要人などを暗殺(=犯罪行為)したのは、まさに政治的確信犯です。
新撰組なども思想的で、かなり似てはいますが、こちらは統治者側・体制側(合法)なので、政治的ではあっても確信犯とはなりません。(個別に見れば犯罪行為もあったと思いますが・・・。)
但し逆に、大政奉還後の官軍への抵抗が、政治的・思想的な確信犯ですね。
> イスラム教の人に、これは牛肉ですよ、といって豚肉を食べさせるのは宗教的確信犯に当たるのでしょうか?
ならないでしょう。
食べさせる側が、イスラム教以外の宗教信者とか、反イスラム主義者であり、虚偽(=犯罪行為)を申し述べ、イスラム教徒に破戒を行わせたことが目的であれば、宗教的確信犯になりますが。
そこまでの意図が無ければ、単なる詐術であり、単なる犯罪ですね。
虚偽により、破戒行為を行わされたイスラム教徒が訴訟すれば、刑事罰になるかどうかは判りませんが、少なくとも民事(損害賠償)の責は負わねばならないでしょう。
政治的思想や道徳律、あるいは宗教律に律側した行為で、法律に律しない行為を行った結果、法律上の犯罪となる場合が、確信犯です。
いたずら程度で、イスラム教徒に破戒行為をさせようと言うのは、動機が政治・道徳・宗教等には関係が有りません。
動機は、せいぜい宗教的興味・関心というレベルです。
これは確信犯では無いですね。