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元々、ヨーロッパでルネサンスが起きたのは「イスラム教が寛容だったから」なんです。 かつてのイスラム教世界では、キリスト教徒やユダヤ教徒は税金を払えばそこに住むことが許されていました。キリスト教徒がエルサレムを奪回するために十字軍で軍隊を派遣してイスラム教徒を皆殺しにしようとしたことを考えると、どんだけ寛容だったのかという話です。 だから中世では、文化や科学もイスラム教圏のほうがはるかに優れていたのです。文化や科学が発展するのに「自由」は欠かせないですよね。ヨーロッパでは中世はキリスト教が非常に強い影響力があったので、聖書でがんじがらめにされていて、自由が何もなく、文化も文明も停滞したのです。 そんな中世ヨーロッパでペストが大流行して沢山の人が死に、それゆえに国家や教会(バチカン)の支配力が弱まったところにイスラム教の刺激がきて「ちょっと、あのイスラムのやつらのほうが優れてるんじゃね?」となってルネサンスが起きるようになったのです。 我々日本人がイスラム教を理解しづらいのは、イスラム教が非常に世俗的なところにあると思います。そもそも教祖のムハンマド(モハメッド)さんは自ら軍隊を率いて布教活動と共に征服活動も行っています。イエスやブッダは自ら軍隊を率いるなんてことをしなかったから、ちょっと我々には違和感を感じます。 しかもその後には後継者を巡っての争いも起きていますから、宗教というより帝国という感じがするんですよね。 おまけに豚を食うなとか酒を飲むなとか女は髪を出すなとか色々とルールが口うるさいので、私たちからすると「面倒くさい宗教だなあ」というイメージを持ちがちなんだと思います。 ちなみにイスラム教徒に豚を食うなとされるのは、中東地域の豚には危険な寄生虫がいることが多いからではないかと、カイチュウ先生こと藤田紘一郎先生が生前におっしゃっていましたね。日本にはダルビッシュ選手のお父さんを始め、日本に長く住んでいるイラン人が結構いますけど、私、父親がそういうイラン人ですという日本生まれの女性から話を聞いたのですが、お父さんは豚肉が好物で、自宅ではビールを飲みながら豚肉を食べてるそうです。ただ他のイスラム教徒の前でそれをやると怒られるから人前ではやらないそうですが・笑。 20年くらい前の中東地域で「日本ブーム」があったそうです。中東のテレビ局が日本を紹介する番組を作ったらそれが中東地域の人たちの琴線に触れたみたいなんですが、彼らからすると我々日本人の生活は「豚肉を食べたりメッカにお祈りをしない点を除けば理想的なイスラム教徒のような生活」に見えるみたいです。 とりわけ「トーキョーの正直」という回が非常に物議をかもしたそうで、それは「東京の公園のベンチに財布を置いておいて隠し撮りしたらどうなるか?」というルポルタージュでした。財布を拾った家族連れはそれを躊躇なく交番に届け、その一部始終が隠し撮りされてたのですが、これが「こんなのはありえないでしょ。ヤラセだ」と大炎上したそうです。わざわざその回を撮影したディレクターが番組に出演し「これはヤラセではありません」と釈明するくらいでした。我々日本人からすると「まあ確かに毎回そうだとは限らないけど、だいたいそんなもんじゃない?」という感じなのですが、中東人の常識からすると「拾った財布を盗まないで届け出るなんて、そんな聖人君子は見たことない」というものだったのです。 私はその話を聞いて、コーランがあれすんな、これすんなと色々うるさいのは、そうでもしないとみんなルールを守ってくれないからなんだろうな、と思いました。
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- HAL2(@HALTWO)
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宗教は政治が絡んでくると排他的で攻撃的にならざるを得ない性質がありますので、イスラム教だけが御質問者さんが懸念するような宗教ではありませんし、政治が絡まない部分ではその土地に於ける文化慣習に過ぎません。……どれも根っこは同じようなものなのですが、地域によってその地域独特の禁止事項や迷信が混ざったり統治機構の意向で改変されたしますので、文化慣習とも言えるでしょう。 何処の世界でも国家が特定の宗教 (宗派) を国教にしてしまうと他の宗教 (宗派) を奉じる集団や国家と諍いを生じて極悪非道な事を始めてしまうものです。 日本も仏教の各宗派で争った時代がありましたし、伴天連排斥で極作非道な事を行なった事もありました。……宗教思想なのか政治思想なのか区別を付け難い理由で人殺しに至る闘争を行う集団もありました。 日本は神仏混合を経て政教分離に達した非常に珍しい国ですので、様々な他国の宗教行事を Event に取り込んでしまう現代日本人の宗教感覚は世界の中ではむしろ異質のものです。
- 4500rpm
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イスラム教は、元をたどれば過激な教えではありませんでした。 イスラム教の教えに従って、信仰していれば、天国へ行けるというものです。 敬虔なイスラム教徒の大部分は、特に問題を起こすような人ではありません。 (育った環境や、習慣によって、欧米などで誤解されることはあります) ただ、初期のころは信仰者も少なかったために迫害を受け、戦うために軍隊を持ちました。 そして、イスラム教を存続させるためには、常に敵と戦い続けて、イスラム教を広めるしかありませんでした。 この中から出てきたのが、「コーランか然らずんば剣か」という教えです。 意味は「(イスラム教に)改宗するか、死ぬか」です。 また、「イスラームを広め、世界平和を確立し、この地上を普遍的な平和で覆い包むための手段である」という教えもあり、異教徒がイスラム教に改宗するか、(この世から)いなくなるまで、争いは続きます。 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B3%E3%83%BC%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%81%8B%E5%89%A3%E3%81%8B そして、イスラム教の中でも各宗派により、コーランの解釈が異なりますし、コーランにどこまで忠実に従うかでも差があります。 このため、各宗派間の争いも起こります。 また、アルカイダやISIL(イスラム国)等の過激派は、イスラムの教えを自分たちの都合に良いように解釈して行動します。「イスラームを広め、世界平和を確立し、この地上を普遍的な平和で覆い包むための手段である」という大義を掲げて、他国や異教徒、宗派の違うイスラム教徒を攻撃します。そして、コーランの教えに忠実に従うとして、自分(男性)の都合の良いように、女性の権利を制限します。 宗教を自分たちに都合の良いように解釈して、悪事を働く人(グループ、国家)が出てくるのは、どの宗教でも同じと思います。 ただ、イスラム教は、「コーランか然らずんば剣か」のような教えが有ったので、より悪い方面に解釈しやすい宗教だとは思います。
- iBook 2001(@iBook-2001)
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はじめまして♪ 「イスラム教」というだけで。全てのイスラム教徒派閥のような考え方に間違いがありますねぇ。 キリスト教にも多様な派などがあって、違う派に対して過激な一部の集団もあります。(欧米の歴史としては、キリスト教同士の戦争が何度も繰り返されていますし。。。) 日本の「宗教観」とちがって、自分が信じたもの以外は排除しよう、という傾向が強いので、世界的には「宗教観」を基とした争いは「ごく普通にある」と考えても良いでしょう。 (むしろ、日本だけ、なぜ宗教戦争がないのか?とも言われますよ。) 添付画像の内容を書かれた人は、ごく「一部」だけを批判している。というだけかもしれません。。(要するに、広い視野での「知識不足」とも言えるかなぁ。。残念)
- princelilac
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イスラム教には「過激派」と呼ばれる集団がテロ活動をしていることがニュースになりますが、日本に届くニュースの源は欧米のキリスト教国から発せられることが大半です。このようなテロリストは宗教とは無関係の恐怖の集団で、ショッカーと大差はありません。敬虔なイスラム教徒は平和的です。むしろニュース源であるキリスト教国の方が、自らの残虐性を覆い隠すために偏った情報を流布していることが多いです。 例えば中南米を恐怖のどん底に陥れたカトリックなどは、大陸の全女性を強姦し、強制的に混血児を出産させ、先住民族を絶滅させた過去があります。しかし日本ではそのことを歴史では教えません。これがキリスト教国の侵略の方法なのです。 同じキリスト教の中でも異端とされる信徒は殺戮の標的にされました。質問文の中で述べられたイスラム教と間での紛争は、イスラム教に限った話ではありません。