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放射性物質に関する疑問とは?
- 放射性物質について考えていくと、放射線や内部被曝という言葉が出てきますが、それぞれの関係性や危険性を理解する必要があります。
- 放射性物質は自然界に存在し、普段の生活でも自然被曝が起きていることがあります。
- しかし、福島原発から放出される放射性物質は内部被曝の危険性を問題視され、その影響や違いについて考える必要があります。
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>放射線があるということは放射性物質が自然界に存在しているのですか? 自然界にも放射性物質は存在しています。 例えば、海水や生物の体内にはカリウムという元素が含まれています。 そして、そのカリウムには、半減期12億7700万年の放射性物質であるカリウム40が0.0117%含まれています。 例えば、人体にはカリウムが重量比にして、約0.2%含まれていて、そのカリウムの0.0117%がカリウム40なのですから、体重60kgの人であれば、体内に約0.0140gのカリウム40が存在している訳で、これは放射線の強さにして少なくとも3640Bqの放射性物質を体内に持っている事になります。 他にも、炭素には、半減期5730年の放射性物質である炭素14が約0.00000000012%程含まれていますし、水素には、核実験等の際に放出された、半減期12.33年の水素3(別名トリチウム)が僅かに含まれています。 大体、核燃料に使われるウランも、元は自然に存在しているウラン鉱山から掘り出したものですし、海水中にもウランが1億分の33%程含まれています。 尚、自然に存在する放射線は、放射性物質から放出されたものばかりではなく、宇宙からは宇宙線と呼ばれる放射線が常に降り注いでいます。 >放射性物質が自然界に存在しているなら、空気を吸うことで内部被曝をする危険性がありますよね? 空気中に自然に含まれている放射性物質は極めて僅かですから、自然放射線による被曝の量には、殆ど影響はしないと思います。 自然放射線による被曝量が最も多いのは、前述のカリウム40です。 人体内のカリウム40の大部分は、食べ物に含まれていたものです。 >自然界に存在する放射性物質と原発からの放射性物質(死の灰)いったい何がどう違うのですか? 単純に量が違うだけです。 自然界に放射線や放射性物質が存在しているのは、最近の事ではなく、人類が誕生する遙か依然から続いて来た事です。 そして、人間を含む生物は、その様な微量の放射線が存在している環境の中で進化して来ましたから、自然放射線によって被曝し続けているからと言って、大きな問題とはならない様に進化しています。 これに対し、原子炉から漏洩した放射性物質の濃度は、自然界の放射性物質の濃度と比べて、桁が文字通り何桁も違うほど、極めて高い濃度であるため、有害なのです。 例えば、奈良漬けにはエチルアルコールが含まれていますが、だからと言って奈良漬けを子供が食べても何の問題もありません。 しかし、高濃度のエチルアルコールを大量に飲めば、大人でも急性アルコール中毒で死亡しかねません。 毒も微量であれば悪影響は無いのです。
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- winngu11
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単純なお答えしかできないのですが・・・・。 ウラン鉱山でウランを発掘してきた人々は、次々と癌になりました。 自然界でも、人間が生きることを許さないほどの放射能があることは事実です。 ただ、そんなものをわざわざ発掘したりしなければ、地表は人が住んでいいレベルの 放射能で済むのです。 また、海外の放射線の強い地域の人々がそれほど健康被害にあわないのは 放射線はあっても内部被爆する要素がない。 ヨウ素に代表するような、ミネラルのふりをして臓器に蓄積して放射することもないからです。 自然放射も健康被害のリスクは若干ではあるが、あります。 というよりは、核実験を扱うようになってから汚染されてる地域が格段に増えたこともあり、 今回の事故とはまた別に、発癌性が日本でも増えています。 それは、50基以上という莫大な量の原子力施設を作ってきたことにも起因しています。 根本的には、地球は放射線から始まったともいわれ、それが半減を繰り返し、 やっと人が住めるレベルになったのです。 ですので、ただのウランならまだしも、それを化学変化させて 毒性の高いプルトニウムやストロンチウム、セシウム、ヨウ素 を作りだしているわけですから、自然界にあるカリウムと比較するだけでばかげてます。 つまりは、小さい値の自然放射のリスクも受けつつ、普段はありえない核生成物を 取り込んでいったとしたら、健康被害がどうなっていくかわかりますよね。 健康であるかどうか論じる時に、自然界での放射を言う学者がたくさんいますが 大きな間違いです。 正しいのは、自然界で被爆してるだけでも大変なのに、原発の災害の放射能物質まで上乗せされて るのです。上乗せについて言う学者は一人もいない。 まず、被爆は自然にも受けて、少しはリスクがある、さらに、核実験などによっての汚染もあった。 さらに、原子核があれだけ崩壊しながら放射能を出し続ける。 放射線は、浴びれば浴びるほど蓄積されていきます。 1年でどれだけ浴びていいか必死で暫定値を国が作ったのはこのせいです。 また、1年間10ミリシーベルト浴びていい、と言った場合、発癌のリスクは自然放射の 10倍上がった、ということになるのでお間違えのないように。 浴びていい制限を作って安心だということではない。 体内からすぐに出てしまうようなら、原発で作業される方が防塵スーツを着たり、 マスクを着けてるのが無意味だということになります。 自然の放射能を取り込むうえに、核生成物を体に取り込むわけですから、 一度にどれだけ取り込まないかがポイントになるわけです。 あまり説明がないようですが、ヨウ素は甲状腺癌、セシウムは肝臓癌、プルトニウムは肺癌、 ストロンチウムは白血病、骨肉腫のリスクが上がる。 放射能汚染による、死産などが増えるなどがあげられる。 要は物質によっての影響が違うのです。 いろいろ学者が出てきていろんなこと言うでしょうが、ダラダラ放射能が地域を汚染したなんて 初めてなので何も安心しないほうがいいですよ。 自己防衛だけが最大の力です。
お礼
回答ありがとうございます。やっぱり、内部被曝が怖いのですね。最近、原発反対派の方のブログなどをよく見ているのですがあえて最悪を考えて行動をとっておいた方がいいと書いてあるのでそのようにします。 それにしても、政府対応もわからないなら安全といわないでほしいです。
- MVX250F001
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放射性物質は、質問者さんの身体も含め、日常的な身の回りのモノにほとんど含まれています また、常に宇宙からも放射線が降り注いでいます 何億年も前から地球の生物は、このような放射能の環境でも生き延びられるように進化したというか、生き延びた者だけが残りました 我々人間も例外ではありません 原発から漏れた放射能も自然界に元々ある放射能も本質的には同じです 問題は量です 適量であれば健康にも良いですが、度を超えれば健康を害しますし、量が莫大であれば即死します
お礼
回答ありがとうございます。許容できる限度量が問題ですね。原発から飛散してくれる放射性物質は都合よく適量なんて飛んできてくれませんからね。 自分で防御することを考えてみようと思います。
- trajaa
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まあ同じと言えば同じ。 違いは、物質の種類と濃度。 原子力発電で使用する燃料は、元々自然界に存在するウラン燃料の内でもある特殊な性質を持つモノだけをいろいろな方法を使って濃縮して居るのです。 ですから、元々自然界には放射性物質が存在します。 ただしその濃度は、非常に微量なモノです。 一方原子炉内には、様々な放射性物質が非常に高い濃度で存在します。 そう言った高濃度の放射性物質からは、非常に強い放射線が出ています。 例えば、小さな焚き火の前では温かくて気持ちが良い程度でも、燃えさかる大規模な火災の中に飛び込むのは命取り。 ごく微量の放射線を受ける程度であれば、身体の防御機能というか修復機能によって影響を帳消しに出来るけど、短時間に多量に浴びると防御能力を越えてしまう。 その他に、自然界には存在しない毒性の強い物質も生成されるという危険性もある。 環境放射線に関してはこの辺を参考に http://www.kankyo-hoshano.go.jp/study_round.html
お礼
ありがとうございます。 ペレットというものは特殊な放射性物質を濃縮したものなのですね。 そんなものが破れたら危険な物質がでるはずですね。 濃縮してるだけにほんと危険そうです。
- 植松 一三(@jf2kgu)
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自然に放射能を浴びているかという事ですが 自然界にも当然ありますが、 過去に人類は、何回も間違えて事をやっています 広島、長崎は勿論、ビキニ環礁などの大気中原爆実験などの残っている物からもまだ、影響をしているのです 勿論ウランも自然界に有ります、ただこちらは、核分裂しても、体に影響する物がごくわずかしかないので、ほとんど影響しないと言って良いでしょう 現在、自然界の放射線量は、0.02マイクロシーベルトぐらいですが、これなら、人が生きている間に、体内に取り込んでも、人体に影響する事が無い量です 現在原発事故で出ている、放射線量は、浴びると、癌などの影響が出てくる、値です 自然界の放射能と原発の放射能の違いは、簡単に言うと、濃さが違うのです 自然界の放射能は、一生の間浴びていても問題ありませんが、 汚染水に触っただけで、入院検査しなければなりません
お礼
回答ありがとうございます。放射性物質の放射能力が自然界に存在するものより原発からでているものの方が濃いんですね。 外部被曝でも現在のレベルは問題あるんですね。 内部被曝をしたら非常に危険な事態になりそうですね。 ほんと怖いです。気をつけます。
お礼
くわしい説明ありがとうございます。いろんな方の中で一番詳しく解説してくれて感謝します。
補足
ありがとうございます。 濃度の問題なのですね。 自分のなかで問題点が見えてきました。 自然界の放射性物質でも被曝する。原発の放射性物質でも被曝する。 では、どの程度濃度があれば危険なのか具体的な基準があるのですか? 中部大学の武田先生は、250ミリシーベルト以下は確率で以上は個人の問題になるといってました。 が、あくまで外部被曝の話で内部被曝の話をしていません。 外部被曝と内部被曝を同じに考えていいのですか? もし解れば教えてください。