怪我をさせてしまったことは、幸いにして一度もありませんが、実際に現場ではそのような事態はいつ起きるかはわかりません。
注意していて、それでもなお起きるのが事故というものですから。
基本的に(おそらくはよっぽど変な施設以外は)事故に対する考え方は「全体責任」です。
現場でどのようなことがおきて、そのために事故が誘発された…それに対する方策はこうだ、というふうに考えていきます。
個人責任で処理することは、施設という性格上「無意味」だからです。
ですので、事故に遭われた方も災難ではありますが、職員の「心のケア」に対して無理解だったりするような施設は「良くない施設」だと言えるでしょう。
質問では自分をかなり追い詰められているようですが、事故は必ず「起きる要素はひとつだけじゃない」んですね。
複合要素で起こるのが事故なんです。
無理なローテーションとか、職員間の横の繋がりの欠如とか、利用者と職員の間に「立場の違い以外の関係性」が構築できているのかどうか(コミュニケーションが成立していると、気が付きづらいことに気づけるものです)…あとは「ヒヤリハット」の問題でしょうか…そういったものにちゃんと答えを出せているかどうかで、事故率の減少は可能なのです。
検討会を必ず開くことも重要です。
あとは職員間での「意思の統一」も大事ですね。
知人さんがもし、コミュニケーションが苦手であり、朝礼などでの注意事項などが「飲み込めない」タイプであるならば、十分気をつけるべきですし、ある意味、仕事を変更されたほうが良いかもしれません。
福祉の仕事というのは、あくまでも「黒子」の仕事です。
そしてシステマイズされ、意思統一される中で動く「サービス業」でもあります。
「支えることはどういうことか」について、考え、行動する集団といえるでしょうか。
これには向き、不向きはあります。
我が強い人、ペースを乱されることに過敏な人などは、福祉の仕事には向かないと思います。
統一された現場の中で、通常ならば見えないもの、体験できないことを体験できるということが、福祉の仕事の醍醐味かもしれませんね。