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そもそも 放射能は何故破壊力があるのですか

原発事故で、放射能に対する関心が高まりました、 福島原発の被害調査もままならない 人はもちろん、カメラも使えない 一体、放射能という物は 人に対しては、ケロイド状。やけどのようになる、免疫機能への大きな影響 カメラはどうやって壊れるのでしょう、放射能で どのように、いきものも、機械も壊すのでしょうか 自然界に存在するそれら放射性物質、それに対抗できる、自然界の物質はないのだろうか、 、原発からの放射能の数世代先までの遺伝子への影響を、世界一のスパーコンピュータ、京 で 計算してほしい、

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  • sailor
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回答No.1

えーとまず最初に、破壊力のあるのは放射能ではなく放射線です。放射能とは放射線を出す能力およびその強さを表す言葉で、実際に悪さをするのは放射能を持った物質から出る放射線です。 さて、放射線といっても大きく分けて4つの種類があります。聴いたことがあるかと思いますがα線(アルファせん)・β線(ベータせん)・γ線(ガンマせん)・中性子線です。この中でα線とβ線・中性子線は原子よりもさらに小さな粒子で、γ線は電磁波の一種で粒子ではありません。 さて破壊力ですが、α線とβ線はともに電気を帯びた粒子で、この粒子が動物の細胞などに当たると、細胞を構成する分子を破壊してしまう(分子は原子同士が外側を回る電子の働きで結合している)ために細胞の働きが正しく維持できなくなってしまうのです。また、遺伝子などに当たれば遺伝子を壊してしまい、元とは違った遺伝子になってしまう場合があり、悪くするとがん細胞の変化してしまったりします。 次に中性子線ですがこちらは、同じ粒子ですが電気は持っていません。その代わりα線やβ線にくらべはるかに重い粒子です。この重い粒子が非常高い速度で細胞に飛び込んでくると、これはもうものすごく小さな銃弾で打ち抜かれたようなもので、通り道に何かあれば、ぶち当たって壊してしまいます。 最後にγ線ですが、これは一種の電磁波で、ものではなくエネルギーです。電磁波のすべてが危険な訳ではない(たとえば光もテレビの電波も電磁波です)のですが、この波の周期が特定の周期のものや、著しく速いものは危険でなのです。放射線は非常に速い周期の波で、非常に大きなエネルギーが小さな点に集中する性質をもっています。大きなエネルギーをもった電磁波が物に当たると、物質に電流を発生させたり、物質を構成する分子や原子を激しく振動させるような働きをします。γ線はこのエネルギーが極めて大きいため、分子を破壊してしまいます。分子が破壊されれば当然細胞も破壊されます。 次に、これらの放射線はそれぞれ、ものを通り抜ける力も違います。α線は紙を数枚重ねた程度で、β線は数ミリのアルミ板程度でさえぎることができます。それに対してγ線や中性子線は数メートルの厚さのコンクリートや大量の水や非常に厚い鉛の壁などでなければさえぎる事はできません。 ここで、勘違いしてはいけないのは、通り抜ける力が強いもののほうが危険で、紙でさえぎれるα線などはそれほどでもないと考えがちですが、これは全くの誤りです。というのも、通り抜けていってしまえば、破壊は起こらないからです。α線などのように透過する力の弱いものは、放射線の持っているエネルギーを当たったものにほとんどすべて与えることになりますから、そのエネルギーの分だけ破壊をします。一方中性子線やγ線はあたっても吸収されるのは一部だけということになります。この前の原発事故でも作業員の中に皮膚にやけどのような症状を負った方々がいましたが、これはα線やβ線の影響です。通り抜ける力が弱いので、皮膚のなどの体の表面の組織を大きなエネルギーで破壊したために起こった症状です。γ線や中性子線では表面だけでなくからどのどの位置でも、通り抜けられずに吸収されれば破壊を引き起こすという違いがあります。 透過力の弱いα線やβ線でも呼吸などにより放射性物質を体の中に取り込んでしまえば、内部から破壊が進むことになり非常に危険なことに変りはないのです。 カメラなどの機械でも電子回路などは電気を持つ粒子や電磁波により、部分的に過大な電流が流れ壊れることはありますし、フィルム式のカメラではフィルムが放射線で感光してしまい画像が消えてしまいます。これは原発の影響ではないのですが、放射線の影響でカナダで送電設備に過大な電流がながれ大停電を引き起こしたことがあります。このときの放射線は太陽からの放射線です。地球は地磁気や大気によって太陽からの放射線から守られていますが、太陽表面で時折起こる大爆発によって非常に強い放射線が発生しその向きが地球に向いていた場合、送電機能を破壊してしまうほどのエネルギーを持っているのです。余談ついでにオーロラというのも太陽から来る放射線が地球の大気と衝突して光っているものです。 現在のところ放射能を消す方法はありません。放射能はその物質の種類によってどれだけの時間で続けるかが決まっていて、消してしまうことはできません。したがって、外に漏れ出さないように閉じ込めるいがいに今ところ方法がありません。いったんもれ出てしまったものは、できるだけ一箇所に集めて頑丈で放射線をさえぎる性質を持った入れ物に入れて、そっとし待て置くことしかできません。

79713
質問者

お礼

早速のご回答ありがとうございます まだ、じっくり読んでませんが 印刷して勉強させていただきます 丁寧な説明に感謝いたします

その他の回答 (2)

  • ninoue
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回答No.3

既に詳しい回答もされていますが、少し追加します。 人体に対する影響では特に内部被曝が問題となります。 放射線の内でもα線やβ線が人体の細胞内等の短い距離の間にそのエネルギーで多数の分子間のイオン結合を分断して不安定な+-のイオンペアを作り出して行きます。 (中には分子中の原子を弾き飛ばしてしまうものもあるでしょうが) このペアが元の分断されたもの同士が再結合すれば問題はありません。 しかし短い距離の間に多数の分断されたペアがある場合、元とは異なったものと結合する物が出てきます。 その中に遺伝子配列が元と異なったものも紛れ込み、これが免疫系て異物として排除されれば良いのですが、排除されずに正常遺伝子を持った細胞と同様に分裂増殖していった場合に癌や病変として現れて来る訳です。 例えば同一エネルギーを持った放射線で考えた場合、次のようになります。 γ線は透過力が強いのですが、それにより生成された分断された分子のイオンペアの密度は結果的に低く、内部被曝の被害はあまり発生しません。 α線やベータ線は透過力は弱いのですが、逆に短い距離の間に多数の分断された分子のイオンペアを発生させます。 そうすると分断された分子のイオンペアが異なったものと再結合してしまいます。その中のある割合のものは傷ついた異常な遺伝子として残り癌等になり特に危険な訳です。 詳細は次の次のサイト等を参照下さい。 http://www.cadu-jp.org/data/yagasaki-file01.pdf 内部被曝についての考察 http://www.nuketext.org/radioactivityandlife.html 放射線と生命 http://www.jca.apc.org/mihama/ecrr/ecrr2010_dl.htm ECRR(欧州放射線リスク委員会)2010年勧告 その他一般的な原子力関係のサイト: http://www.nuketext.org/index.html よくわかる原子力 http://cnic.jp/ 原子力資料情報室 http://www.iam-t.jp/HIRAI/pageall.html 原発がどんなものか知ってほしい http://www.acsir.org/ 市民と科学者の内部被曝問題研究会 http://www.jca.apc.org/mihama/ 美浜の会 http://www.gensuikin.org/b/ 原水禁 http://www.gensuikin.org/gnskn_nws/0311_1.htm 核問題入門 1-6 http://www.euradcom.org/ ECRR:欧州放射線リスク委員会 http://www.icrp.org/ ICRP:国際放射線防護委員会 (原発業界寄り) http://www.asyura.com/index.html 阿修羅 http://www.asyura2.com/12/genpatu24/index.html 原発 劣化ウラン フッ素24.... (玉石混交で信頼出来ないものもあるが、真面目な詳細検討情報等が多く投稿されている)

79713
質問者

お礼

丁寧な ご回答ありがとうございます じっくり勉強させていただきます 沢山の補足ありがとうございました

  • tetsumyi
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回答No.2

原発の燃料がどれほど膨大なエネルギーを持っているか聞いたことがあるでしょう。 燃料棒の中に詰めてあるペレット1つは1cm角程ですが、これ1つで一般家庭の半年分の電気をまかなうことができるエネルギーを出します。 これは原子核が分裂する時、ほんの少しの物質が消滅してエネルギーとなって出る熱ですが、核分裂と言う現象がとんでもないエネルギーを出すことをあらわしています。 つまり核分裂で出る粒子や電磁波は、全ての物をぶち壊し、物質の元、原子核を破壊するエネルギーを持っているということです。 何でも壊します、コンクリートや鉄でも鉛でも放射線を浴び続けるとボロボロになりますが、これらは自分がボロボロになることで外部に放射線が出ないようにするだけです。 しかし、ボロボロになったかけらは放射能を持って処理する方法はありませんから、原子炉を解体して撤去することは非常に困難な工事となります。 放射線を防ぐ方法は水の中に保存して水と反応させますが、水も原子核が壊れますが有害な物とならないために効果的です。 原子核を壊すのですから、これに対抗できる物はあり得ません。 理論的に放射能を消すことは不可能です。 原子炉を動かすことは、同時に放射性物質をどんどん製造することです。 世界中で修理できなく、てたまり続けています。 そうしてこの放射性物質は種類によって何十年~何千年も放射線を出し続けます。 無知な人間は目先の経済のために原発を動かし続けようとしています。

79713
質問者

お礼

御回答ありがとうございました 勉強させていただきます