• ベストアンサー

福島原発でなぜ海水?

福島第一原発一号機で海水を注入しているとの事ですが、現在現場は水道が届いてないということなのでしょうか? 他の原発でも海水の注入になるのでしょうか?

質問者が選んだベストアンサー

  • ベストアンサー
  • parts
  • ベストアンサー率62% (6366/10152)
回答No.3

Q/現在現場は水道が届いてないということなのでしょうか? A/炉に送る水は、純水(Pure Water)または超純水(Super Pure Water)と呼ばれる水が使われます。(これが軽水炉の特徴) この純水や超純水は、本来水に含まれている不純物(ミネラル分)を一定以下に除去したもので、これを使うことで水の循環する経路が劣化するのを抑えたり、管理上の安全性を高める措置が施されています。 即ち、塩素処理などがされた単純な飲み水を使っているわけではないといえます。そのため、その処理を施すのに手間取り生成量が少ないなら、真水を使う理由はなくなり、潤沢にある海の水、海水を使うのが楽という判断になります。 Q/他の原発でも海水の注入になるのでしょうか? A/現状では、問題のある場所のみだと思われます。ただし、同様の緊急事態が発生した場合は、同じ手段が執られるかもしれません。 尚、塩水を炉心の冷却に使い、水が蒸発すると塩分濃度が上がり、徐々に塩分が沈殿したり、蒸着する恐れなどがあるかもしれません。状況によっては、燃料棒にとって悪影響を与える恐れもあるでしょうが、そこでさらにホウ酸を利用して中性子の吸収をし、核反応を抑え熱収支を抑えていると思われます。そうすることで、少ない水量で抑えることができると考えられます。 塩水を使うということは、即ち炉は使えなくなる(廃炉する)覚悟をしての対処という決断と考えることができます。ある意味では、これ以上の措置が無いレベルで一気に処理することで、押さえ込むことに専念したと言えますが、少しばかり賭の要素もあると言えます。 尚、これによって爆発したりということはありません。とにかく、熱の発生をうまく逃がせれば安全ですから、緊急的な対処としてこれを行いつつ、さらなる万が一を想定した別の対処も、検討用意する時間を用意する、最も有効な手段と言えるのかもしれません。だから、他の炉ではなるべく行いたくない措置と言えます。それでも、なりふり構わない状況になれば、他の炉でも対処することになるでしょう。 まあ、後はメディアを中心とした社会が混乱を起こさないことを祈るばかりでしょう。情報が少ないなどいう人も多いですが、実際には私も含め、原子力の話題は理解できる人の方が少ないはずですから(事故=危険であり、そもそも訳の分からない危険なものという認識が我々には大きいですからね)、かなり、苦心されているはずです。本来は、公開される情報を元にどういうことかを自分で調べた方が良いのですけどね。 こんなところでしょうか?一応、私の科学知識の範囲内での回答ですから、正しくない部分や、もっと詳しく回答できる方がいらっしゃるかもしれません。

その他の回答 (2)

  • mappy0213
  • ベストアンサー率26% (1706/6353)
回答No.2

まず第一にそのレベルの量の真水を用意できないってことなんでしょうね もちろん飲み水も確保する必要のある状況下なので ただ冷却するという用途だけなので海水でもOKってことなんでしょうけど ただ今後1号機が普通に利用できるかどうかは不明です。 たぶん専門家も海水を入れて冷やすかも知れないってのを想定していないでしょうから こればっかりは緊急避難措置という感じでしょうね そのほかの2号機3号機なんですが 真水が用意できればそちらで対応するでしょう

jkpawapuro
質問者

お礼

ご回答ありがとうございました。

  • aokii
  • ベストアンサー率23% (5210/22063)
回答No.1

水がないからです。他の原発でも海水の注入になるでしょう。 原子炉を冷やす冷却材は普通の水(軽水)です。 原子炉内を流れる1次冷却水を直接沸騰させて、その蒸気でタービンを廻しています。 放射能で汚染された1次冷却水を直接利用しているため、事故の際に放射能漏れを起こしやすいし、タービン室なども汚染されます。 このタイプの原発の弱点は、冷却水を循環させる再循環ポンプの故障が多いことです。

jkpawapuro
質問者

お礼

ご回答ありがとうございました。

関連するQ&A