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福島の故障原発に入れた真水や海水はどこへ?
福島の故障原発に入れて、出てきた真水や海水はどこへ行っているのですか。 汚染水が海中へ?
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専門家ではないですが、調べた限りで回答します。間違いがあれば、どなたか訂正をお願いします。 Q/福島の故障原発に入れて、出てきた真水や海水はどこへ行っているのですか。 A/ベントを開放したことで空気中に逃げた可能性が高いと思われます。ただし、適正な手順で処理していれば、一応危険な放射性物質は簡易除去されているはずです。 問題となっている水は、一次冷却水といいます。これは、本来ならば純水な水であることが望ましいのですが、いろいろ問題があるようで、水ではまかなえなくなり、海水を使うこととなりました。 一次冷却水は、原子炉の内部で直接燃料棒を冷却します。そのため、冷却水には、僅かな(低レベルの)放射線が含まれています。そしてその冷却水が温められ蒸気になり、今度は別の棟にあるタービンに送られ、火力発電の原理(簡単に言えばポットややかんから出る水蒸気の圧力原理)でタービンを回し、発電します。 その後、海水を用いた二次冷却水の管と接触し、水に冷やされ再び真水へと戻ります。これが、原子炉の仕組みです。 今回はこの二次冷却が津波被害などによってうまく機能しなくなったようです。その結果、一次冷却水が沸騰してしまったと考えられます。 さらに、蒸気が増えたことで気圧が上がり、一次冷却水をためる貯水槽も1気圧なら蒸発し気化してしまう100度を超える温度になりました。こういったことが重なり、被害が大きくなりました。 ベント云々はその蒸気の、放出作業だったのです。 これを行った理由は、蒸気が増え続けると格納容器に負荷が掛かり、破裂する恐れがあったこと。さらに、水を循環させるポンプの性能が低下することなどが理由だったようです。(これを放置すれば、いわゆる全てが溶けるメルトダウンに繋がると思われます。これは炉心溶融よりもっと深刻な事態です) その結果、燃料棒はさらに露出しました。そして、核燃料棒に蒸気が接することで水の分子から、水素原子が分離、大量の水素が発生したのです。それが、建屋に漏れて爆発となりました。 海水の注入ができない事態が生じたのは、このベントからの放出がうまくいかず、内部の気圧が外から入れる簡易ポンプ(消防車のようなポンプと思われる)の力を上回ってしまい、水が送り込めなかったためと思われます。そのため、より多くの蒸気を抜き出すと共に、別の手段で水の注入をしたと思われます。 ホウ酸水の注入は、ホウ酸には活発な核分裂に必要な中性子を吸収する特徴があります。そのため、これを入れることで反応を抑え、温度の上昇をゆるやかにする措置を執ったと思われます。 尚、一次冷却及び二次冷却用のポンプが正常に稼働していれば、基本的に水が循環するため、温度を安定させることができます。逆に、ポンプの稼働が不十分ならいろいろな問題が生じます。 最後に、使用済みの一次冷却水はフィルター処理(充填式活性炭フィルター等で)を行うことで、放射性物質の多くを除去できます。その後、低レベル放射性廃棄物として処分されます。(通常は循環水ですから海には流れない) ちなみに、これは沸騰軽水炉(今回震災被害に合った原子炉)の場合です。別に加圧水型という炉もあります。これはまた別の仕組みとなっています。 こんなところでいかがでしょうか?
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- jkpawapuro
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現在の報道では、(福島第一2号機では?)、水蒸気を水の中に放出することで、蒸気に含まれた放射性物質を回収するらしいです。
お礼
ありがとうございます。
- jkpawapuro
- ベストアンサー率26% (816/3045)
溢れるほど水を入れるべく頑張っているのですが、現在は蒸発するばかりで放射能汚染水が出てきている状況じゃないようです。 ちなみに全ての機能が生きていれば、出てきた蒸気は水に戻されてまた原子炉に戻します。
お礼
ありがとうございます。
3の方、分かり易いですね。 補足すると、低レベル放射性廃棄物の処分というのが、この場合は海中へ捨てるという意味です。
お礼
ありがとうございます。
普通に考えれば、そうです。 人件費の高い水汲み人夫を雇うとは思えません。 と、言うか。 常日頃から原発の「低レベル」汚染水は海中に垂れ流しですよ。 「三陸わかめ」なんて前から気持ち悪くて食べていません。
お礼
ありがとう。
- 123dog
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冷やす為に内部へ入れた水・海水は蒸発してます・・・内部の水温は100度以上。 その蒸気を抜いて水素が分離して建屋が爆発崩壊したのはニュースでもご存知だと思います。
お礼
ありがとうございます。
お礼
ありがとうございます。