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着物の洗い張り&メンテの道具 などについて
●着物の洗い張り ブラシについて ちょっとした染みを、ブラシでこすって落とそうと思うのですが 販売しているサイトにも説明がないので、どれが適しているのかがわかりません。 洗い張りに適したブラシが何かをご存知の方はいらっしゃいませんか? ブラシや刷毛を沢山硬さを考えてみると、正絹用であれば、木綿にも利用できると思いのですが、どうでしょうか。 (着物はアンティークで、既にシルク専用洗剤+天然柔軟剤で洗った事があるものですので、大丈夫です。) ●絞りの木型について 総絞りの帯揚げを洗濯した後に、伸びた絞りに再度型を付ける木型(?)を見た事があるのですが、どこで販売しているのかご存知の方はいらっしゃいませんか? ●絞りの帯揚げは、例え数分間でも水に漬けたら伸びてしまいますか? 兵児帯が汗臭く、ベンジンでは落ちないので水洗をしたいと思っています。 以前、別の帯揚げを洗濯機で洗った時はかなり伸びましたので、今回はちょっと慎重に(笑) プロの方は、絞りの染み抜きなどの際、水は使用しないのでしょうか? 水を使用しても大丈夫な方法があれば教えて下さい。 ●色落ちを防ぐ方法について 洗濯時のお水にお酢を少し入れると、色落ちが防げるという情報を見た事があるのですが、 これはお水が酸性になると言う事ですよね。 汚れ落ちや布には問題ないのでしょうか?
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- bekky1
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和裁が趣味で、多くの失敗も繰り返しているおばちゃんです。 私の知っている範囲で、 「ブラシ」ではなく、竹のささらのようなもので、こするのではなく、「垂直にたたく」のです。 絹はこすると、毛羽立ち、色が薄くなる。 どうしても落ちないシミは、上から、白く染める?というか、白の色粉をかけて、元の地色に近いような細工をしてます。 「絞りの木型」は、ナニかの間違いではないでしょうか? 本来絞りは手作業ですから、木型の規定な形に、総しぼりといえども、粒が合うわけがない。 絞りはそのままでおしまいだから「高級」なのです。 ドライができるようになって、クリーニングができるようになりましたが、水溶性の汚れは落ちません。 「水と絞り」については今は、半襟などは、あえて化繊を交織として入れて、シボを形状記憶?させて水洗いに便利にしてます。 でも、これをすると、生地感が硬くなるので、帯揚げには向かないし、もちろん、着尺としては突っ張りますので、 絞りはなかなかにメジャーにならないのです。 「色落ちと酸」 汚れは、脂と蛋白質です。 脂も実は人間の脂は脂肪酸と脂肪酸エステルですから、「アルカリ」なら落ちる。 「脂=油」とするなら、界面活性剤としての中性洗剤でも落ちますが、いささか落ちが悪いです。 だから、色落ちだけを考えれば当然に、絹の蛋白を「酢でしめる」のですから、色抜けはしにくいですが、 汚れ=脂肪酸、蛋白も同様に「酢ジメ」になるので、変質して落ちないだけでなく、余計に「固着」します。 さらに、色落ちはしないですが、金属系の何がしが入っていると、酸はその部分を黒化するので かなり冒険でしょう。 大変に残念ですが、もともと、正絹の染め・絞りなどは洗うことを想定して創作、製造されてない「作品」です。 元が、正絹はえらい人々の衣類だったから、「洗って、仕立て直して着る」ということを必要としないのです。 洗ってみるとわかりますが、洗って元に戻るという感じは1回まで、2回目になると、着てみるとわかりますが、 ちと、かなり、寂しい感じです。 新品を解いて洗ったら、再生するのは1回。 2回目には、別なものにするのです。 そのために、着物はずっと、四角い形をのこしたまま、縫いこんでおく。 きせかけた縫い目も磨り減るし、袖付けの留めは大体、穴が開きますから、思うほどには元にはもどりません。 だめになったところは、切て捨てて、残った部分の布を生かすためにの洗い張りなんです。 昔は、丸洗いはないですから、着たおしてから、洗い張りです。 ただ、水洗いすると「絹がよろこんでいる」のがわかります。 色が落ちようが、しぼが取れようが、手触りが段違いに違う。 絹が身軽になって、とても手触りがいいです。 昔の人はこれを、楽しんだと思う。 ○○加工などというものもないし、ただし、汚れやすく、摩擦に弱く、洗い張りも1回ぐらいと。
お礼
ご回答、ありがとうございます。 >「ブラシ」ではなく、竹のささらのようなもので、こするのではなく、「垂直にたたく」のです。 こちらのビデオでは、やはりブラシを使用なさっています。 http://www.youtube.com/watch?v=tO4fjjo3kMs 生地の状態によって使い分けるのでしょうか? >「絞りの木型」は、ナニかの間違いではないでしょうか? >本来絞りは手作業ですから、木型の規定な形に、総しぼりといえども、粒が合うわけがない。 わたしも初めは「?!」と思ったのですが、洗った後に型を付けるとブログに書いていらっしゃる方が居ました。通販のURLもあったのですが、お気に入りにしていなかったので探せなくなりました。 >汚れ=脂肪酸、蛋白も同様に「酢ジメ」になるので、変質して落ちないだけでなく、余計に「固着」します。 >さらに、色落ちはしないですが、金属系の何がしが入っていると、酸はその部分を黒化するので かなり冒険でしょう。 教えて頂き、ありがとうございます。やらなくてよかった! >新品を解いて洗ったら、再生するのは1回。 2度、3度と蘇ると書いてあるサイトもあるのですが、これはまた長く何年も着てから洗い張りをした時の事を書いているのかもしれませんね。くたくたからみれば、蘇ったように見えたのかもしれませんね。 >きせかけた縫い目も磨り減るし、袖付けの留めは大体、穴が開きますから、思うほどには元にはもどりません。 そうですね、いつかは必ずそうなるのだろうと思いました。ほどいてその生地を見て、その先の利用方法が変わって来る事もあるんですね。先ずは「状態を見てから」ですね! >ただ、水洗いすると「絹がよろこんでいる」のがわかります。 ほんと、水洗いの後は色も綺麗に出ますし、張りが変わりました。 絹は水で弱くなる事を忘れて、その状態で糸を解いたのでちょっと裂けてしまいましたが…! >○○加工などというものもないし、ただし、汚れやすく、摩擦に弱く、洗い張りも1回ぐらいと。 1回とは、本当に寂しいものですね。 リメイクは得意ではないので、裂き織にでもしてみます(笑) ありがとうございました。