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オルバーズのバラドックス
FRONTIERS, by Issac Asimov の抜粋を読んだのですが、その中にオルバーズのパラドックスに対する説明があります。その説明によれば、「宇宙には無数の星が有るかもしれないが、星には寿命があり、無限の時間光を発するわけではないので、まだそれらの光全部が宇宙を満たすほどの時間が経っていない。宇宙は初期の段階だから。」ということですが、宇宙は初期で光が満ちるほどの時間が今までなかったと言うのはどういう意味でしょうか? 単純に、まだ生まれてない星があるからということですか? 文系の高校生にもわかるよう、易しく短めに教えてください。 よろしくお願いします。
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- bttf2003
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>「もっと時間が経てば光が宇宙を満たすときがくる」のか?という疑問に答えます。 一般的にいって、明るい星(恒星)は暗い星よりも早く寿命がきます。だから、時間が充分たてば宇宙は段々暗い星だけになってしまって、ドンドン明るくなることはありません。(これをエントロピーの増大の法則といいます) よって、宇宙の最後の姿のひとつは「光の無い宇宙が永遠に続く」という事になります。(これに反対する専門家もいますが、今のところの観測データによれば「 」内の説の可能性は否定できません)
- bttf2003
- ベストアンサー率37% (230/614)
オルバーズのパラドックスを解決するには、主に2つの条件があげられます。 (1)星には寿命があり、無限の時間光を発するわけではないので、まだそれらの光全部が宇宙を満たすほどの時間が経っていない これは、宇宙にも寿命がありまだ宇宙が若すぎるし、星(恒星)にも寿命があり、その寿命は宇宙の寿命より長いことはありえない。 という考えからきています。 (2)宇宙は誕生してから、膨張し続けているので光が届かない距離からの光は、永久にみることは出来ない。(「因果の地平線」の外といいます) 現在では、(1)よりも(2)の説のほうが効果が大きいといわれてきています。(他の説もありますが、根拠が薄弱だとして、専門家は認めていません) いずれの説も、有限の空間から有限の時間かかって来る恒星の光は、有限であり「オルバース」の言うように、夜空は、昼間のように明るくはないという点では一致しています。 参考URLは(2)の説を、もう少し詳しく説明したものです。
お礼
早速のご回答ありがとうございました。 参考URLも読んでみました。(2)の説の方が素人には分かり易く、ちょっぴり利口になった気分です。 ただ相変わらず(1)の方は今一つ理解できないのです。 >星には寿命があり、無限の時間光を発するわけではない これは判ります。でも、 >まだそれらの光全部が宇宙を満たすほどの時間が経っていない これが、問題です。常にあちこちで星が死に、別の星が生まれているのなら、星の数は増えないはず。なのに、言い換えれば 「もっと時間が経てば光が宇宙を満たすときがくる」という意味になるこの言葉がわかりません。星の数は増えないのに光だけは段々増えていく、これはなぜですか。 私は光は一瞬にして消えると思っていましたが、もしかしたら、そうではなくて、星が一生のうちに発した光は全て四方八方へ拡散しながら進んでいき、星が死んでもまだずっと(永遠に?)宇宙に存在しつづけるのでしょうか。 沢山の星が次々一生を終えても、その様にして光りだけは宇宙に残り溜まっていくので、もっと時間が経って宇宙が成熟するころには、いつか光がたくさん溜まって空が明るく熱く輝く時が来る、こういうことですか? もし許されるなら、(これをお読みになっているほかの方でも結構です)そこの所をもう一度教えていただけないでしょうか。お手数お掛けします。
お礼
再度のご回答、どうもありがとうございました。 そうですか、光が宇宙を満たすときは来そうもないのですか。 ということは、益々解らなくなってしまいました。 科学館へでも行って聞いてみます。 何はともあれ、ご親切感謝します。 これを機会に宇宙に興味がわきそうです。