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金融工学の問題について
金融工学の問題について 2007年から2008年の金融・経済危機の一因となった金融工学の問題点ってなんですか?
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金融工学自体の問題としては、複雑で商品開発者を除き中身が何かを知らず、 一種の金融商品バブルであったのでそれでも買い続けた、という事になります。 より具体的には不動産価格が騰がり続ける事を前提とした金融商品であった、といえます。 サブプライムローンの問題は下記のステップを踏みました。 ・プライムローン(普通の金利の安い住宅ローン)を組めない貧乏な人に対し、 サブプライムローン(金利は高いが、最初の数年間は金利が安い)が開発された。 金利が高いので払えるはずがないじゃないかと言われるかもしれませんが、 当時は土地が上昇しており、「不動産価格が上昇し続けるなら」払える設定であった。 ・貧乏な人が大挙してサブプライムローンで住宅を買い、土地が高騰。 大量のサブプライムローンが組まれた。 ・サブプライムローンを組みこんだ金融商品が金融市場に供給された。 利回りの高さから大人気となり、金融市場ではサブプライムローンのニーズが高まった。 ・すると、元々審査の甘いサブプライムローンの審査がさらに甘くなった。 金融市場で売却されるときには、サブプライムローンは他のサブプライムローンや その他の金融商品と高度に組み合わされ、信用格付けは意味を成さなかった。 ・そのうちに土地が下落した。 ・するとサブプライムローンが一挙に不良債権化した。 ・サブプライムローンを含む金融商品はすでに市場に膨大な量が供給され(市場が望んだわけですから)、 またどの金融商品にどれだけどのようなローンが入っているかが不明の為 投資家の不安感が煽られ、投売りされた。 ・サブプライムローンほどではないにせよ、金融市場はもともと市場が永続的に拡大する事を 前提としているシステムの為、各種のシステム・企業が一挙に破綻。混乱に。 結局、証券会社で売られているなんたらという金融商品はありますが、 中身を本当に理解している人は、開発者しかいません。 アクチュアリーですら、「原料」に別の金融商品が含まれているので その原料に何が使われているのか理解しているわけではない、というのが問題でした。
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- nasi000
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金融業者に雇われた物理学者や数学者などが他の物理理論から似通った線を持つ数式を流用し独自解釈で債権売買に応用した。その結果多くのヘッジファンドが儲けを出した。が、実はそれは価格が上がり続けているから儲けを出せていたに過ぎず、バブル崩壊で前提が崩れた途端に大きな損失を出すことになった。 またファンドの人々はグラフを見るだけで数式自体は全く理解していないためリスク計算が何一つ行われておらず、皆が目先の収入を拾うことだけに邁進しており、その事がバブル拡大の大きな要因となった。
お礼
なるほど、なかなか難しいですね^^; ありがとうございます、助かりました。
お礼
専門分野外でしたのでなかなか理解ができませんでしたが、とても分かりやすかったです。ありがとうございます!