機械分野はたとえばエンジンが思い浮かびますが、燃焼機構を小型化したり何倍も効率を高めたりするには機械を構成する材料(鉄やアルミなど)の発展が必要ですが、この50年間の進歩はわずかです。
電機分野もモーターや発電といった重電の分野も材料の進歩によるところが大きく、発展は僅かです。
建築や土木も土や鉄骨、コンクリートを使っているので50年前と大きく変わったのは高層建築などですが、これもコンピュータにより設計が合理化されて強度の検証が出来たことが大きく、材料とか構造に革新的なものが出たわけではありません。
農業はバイオなどでこれからの急成長が見込まれますが機械化や肥料などによる効率向上か、コンピュータによる農業に必要な情報(気候やノウハウ)が大きいと思います。
化学製品や鉄鋼も生産装置の原理は50年前に出来たものが基本で、コンピュータによる制御方法や解析技術によるところが大きいと思います。
コンピュータの進展は半導体(LSI)の製造技術が格段に(倍倍ゲームで)発展したことが大きいと考えられます。半導体の高性能化がコンピュータを高性能化して製造技術の高度化や設計の高度化を促し、これが再び半導体を高度化してきたのがここ30年間であったと思います。
エレクトロニクスでもステレオやラジオ、テレビのようなものは30年前とほとんど基本原理は変わっていません。
エレクトロニクスといっても発展しているのはコンピュータとその利用技術、応用製品だと思います。
でも今のコンピュータって、車で言えばT型フォード並みのものに思えます。大量生産を開始して一般大衆に普及したけれど、使いこなすには技術を必要とします。クラシックカーと同じで、良く故障し、故障箇所を自分で治し、癖のある運転方法を長い時間かけて覚えなければ使えないわけですから。
お礼
簡潔に纏め上げてくれてありがとうございます。