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発展途上国の貧困
以前、貧困に関する本を読んだのですが、 「貧困には多様なアクターが関与しているが、中でも見落とされがちなのが、教育格差と情報格差である」 と言う内容がありました。 教育格差と情報格差はなぜ貧困の原因になっているのでしょうか。 具体例を挙げて、詳しく説明していただけるとありがたいです。 お手数ですが、お願いします。
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そちらの方面に全然詳しくなくて、本をお読みになった質問者様の方がお詳しいと思われますが、思い出したことを少し。 2年くらい前に見たテレビ報道です。 ネパールか、バングラデッシュかあの辺の国(あいまいです)で、いまだに奴婢(ぬひ、 奴隷)の階層がいるそうです。その人たちは先祖が背負った借金を返すために、貸し主の家の敷地のボロ屋に住んで貸し主の家や親族の家で下男・下女をしたり、貸し主が所有する農地で農作業をしたり、夜明けの時間から夜12時くらいまで一家全員で働きづめです。事実上の奴婢(奴隷)です。 食べ物は貸し主(ご主人様)一家が食べた食べ残しを食べます。 貸し主が、「この娘は明日から○○(地名)の親戚の家で下女として働け。」と言ったので、9歳か10歳くらいの女の子は親や家族と離れて翌日から言われた所で働きはじめました。 しかも、そうやって全員で働いても働いても借金は減りません。 先祖がした借金が後いくら残ってるかの計算を、貸し主がしているのです。 取材陣が「借金は後いくら残ってるんですか?」と聞くと、奴婢(奴隷)の人は「わかりません。ご主人が計算してるんで。この間聞いたら、まだまだあると言ってました。」「いつ聞いても、まだまだあると言われます。」 「本当に借金が残ってんのかいな?」です。 そうやって代々、奴婢(奴隷)生活をしています。こういう奴婢(奴隷)の階層の人々がこの国のみならず近隣の国々に、ものすごい数いると報道してました。 その国では人権に関する国際条約に加盟したのをきっかけに、よくわからない借金を代々支払わせる事を法律で禁止しました。 しかし、この奴婢(奴隷)一家のような人々は「情報」に接する機会が無いのでそのような法律が出来たことを知りません。 貸し主(ご主人)側は、奴婢たちが重要な法律「情報」を知らないことを利用しています。 また、奴婢たちは学校にも行けずひたすら働いているので文字も知りません。「情報」を得たいと思ったとしても「教育」を受けていないので、自分たち独自には「情報」を探し当てる事が出来ません。 もし奴婢たちが「教育」を受け「情報」を得たら、自分たちが背負わなくてもいい先祖の借金(実体あんの?な借金)のために不当な労働を強いられている事が分かります。 すると、不当なタダ働きから抜け出て、ちゃんとお給料をもらうことを主張する事が出来るようになります。本当なら、お給料もらうのが当然ですよね。そうなると、今の先の見えない貧困からも抜け出せるでしょう。 教育や情報を受けられず知識が無いと、そういうのを持ってる人達と全然違う人生です。 教育と情報は大事ですね。
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- kanrishi
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この設問の正解はその本の中にあるはずです。 それを前提にしないで回答を求めてもそれは個人的見解にすぎず、十人十色の回答が寄せられて「正解」がぼけてしまう惧れもあります。 その本を探して正解を求めてください。
お礼
回答ありがとうございます。
- kaxuma119
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具体的な話をしましょう。 文字が読めない、計算ができない人が、ちゃんとした契約を交わして働くことができるでしょうか? 雇い主は、自分に都合のいい契約書を作ります。たとえば1日休むと3日分の報酬を削るとか。そのうえで、労働者の取り分が最小になるような給与計算をします。こんなことをされても、文字が読めない、計算ができない人は反論すらできません。 時給10円で農園で働いている人がいるとします。ところが町に行って働けば時給50円だとしても、そのことを知らなければ10円で働くしかありません。雇い主に、ひどくピンハネされているとします。これをしかるべき公的機関に届ければ、もっとお金がもらえるのに、そういう社会の仕組みを知らなければ、そのままピンハネされ続けます。
お礼
回答ありがとうございます。 具体例がとてもわかりやすかったです。 ありがとうございました。
発展途上国にも金持ちは居ます。おおむね支配階級ですが、彼らは当然高等教育を受けています。 非支配階級は金がないので教育が受けられません。またそういうように体制が維持されている面もあります。 教育格差があると、下方のひとたちはいつまでもいい仕事に就けません。また、ものの道理がわからないので、こういった体制が悪いということに気がつきません。だまって貧しい生活に甘んじているだけになりがちです。 情報格差は、教育格差と重なっている面もあります(言語教育がなされないので他国の情報が理解できない、など)が、一般的にいって、他の先進国の状況が支配階級にしか伝わっていない、また、故意に下層の民衆に伝えないで置くということもなされているようです。そのために、自分たちの置かれた状況と、他の民主主義国の国民との差を知らないでいることが多いです。貧困から脱出するための様々な方法も知りえないまま現状に甘んじている、向上する意欲が多くに行き渡らないということだと思います。 非支配階級内での情報のやり取りも出来難いようにして大衆運動が広がらないようにしている面もあるでしょう。具体例としては北朝鮮があげられますが、他の多くの極貧国もよく似たものだと思います。
お礼
回答ありがとうございます。
- fedotov
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貧困の原因というより、子が貧困から脱出できない原因。 日本でも所得格差による教育格差が問題になっています。 高所得家庭の子供は家庭教師・進学塾で学習できるが、 低所得家庭では教育費にお金が掛けられないので、 進学を諦めたり、塾で勉強できないので、偏差値の高い 学校へ進学できる割合が富裕家庭に比べて少ない。 中卒・高卒と大卒では給料の額が異なり、一流企業に 就職するのは一流大学出身者。 つまり、親の所得格差による教育格差で、子の就職先、 給与に格差が生まれるので、貧困から脱出できない。 情報格差は、パソコンは今でこそ10万を切りましたが、 昔は50万とか20万とかとても高価でした。 低所得家庭では、インターネットの通信費も負担です。 また、自宅パソコンの有無で、パソコン習熟度が違って きますので、エクセル・ワードができるかとか、技能的 にも就職に差が出ます。 今は学校でパソコンの授業があり、学校のパソコンを 使えるようになりましたが、パソコンで採用情報を収集 できなくて、エントリーできず、就職活動に不利でした。 今でも採用活動に、メール機能のある携帯電話は必須。 携帯電話代が払えず携帯がなければ、就職もバイトも ままなりません。 つまり、教育格差と同じく、親の所得格差による情報格差で、 子の給与格差が生まれ、貧困から脱出できない。
お礼
回答ありがとうございます。 とても分かりやすかったです。
お礼
なるほど。 現状に懐疑的になり、疑問符を突きつけるには、教育により獲得した知恵や知識が必要なんですね。 とても分かりやすかったです。 回答ありがとうございました。