はじめまして
産業資本家は投資により生産手段を入手し賃金労働者を雇用し生産物を製作し販売する資本家で
問屋制手工業が発生した時代からいました
台頭というのは産業革命の頃と仮定して書かせて頂きます
まず中産階級というのは19世紀の社会主義者が作った造語です
産業革命以前のおおまかな社会構造は特権的な貴族、農民でも労働者でもない市民、農民、労働者と三分されていましたが
階級というほど境がはっきりせず曖昧で市民の中には産業資本家もいましたし労働者とあまり変わらない職人もいました
産業革命による機械生産で問屋制手工業から工場制手工業に発展していた旧産業資本家は打撃を受けました
旧産業資本家が機械を導入し新産業資本家に転じられなかった者は没落したでしょうが
機械で生産できない物(パン、酒等)を作り出す手工業者や職人は残りました
中産階級は没落したのでなく、産業革命による社会変化により旧中間市民層が再編成され新たに勃興したのです
例えば大量生産による工場では技師や管理事務を行う職員が必要となり
彼等は労働者と区別され私的官吏と呼ばれていました
他にも大学教授、弁護士のような教養市民層や肥大化した国家などの公務員など職員層
また機械を生産されてそれを修理や保守する新たなサービス業者などなど
むしろ産業革命による新産業資本家の台頭により中産階級は肥大化発展するのです
長文失礼致しました