現在考えられている全体主義の特徴としては、
・一党独裁(複数のイデオロギーの存在を絶対に認めないこと)
・秘密警察の存在
・政府または独裁政党による情報の独占
・中央政府または党中央による経済統制
のようになるかと思われ、これらに該当するのはイタリアのファシスト党政権、ナチス・ドイツ、旧ソビエトなどです。
もし、ネット・テレビ・新聞などが検閲され、または中央政府などの管理下に置かれている場合ならば、これは全体主義に相当する可能性があります。しかしながら、一応わが国では憲法で思想・良心の自由が認められ、検閲は禁止され、しかも自由主義経済ですから、全体主義とは言えません。
これまた一応、わが国は三権分立が建前ですが、マスコミは第4の権力と言われるくらい、個々の国民の思想・信条・良心にまで大きな影響を与えます。マスコミといえどその大半は利潤を追求する私企業である以上、大衆迎合への誘惑から逃れられず、国民放送と称する日本放送協会(NHK)は、国会でその年度予算を決定されるものなので、国や立法府などの影響から完全に独立しているかは疑問ではあります。
上の方が言われているように、これはポリュリズム的であり、しかも衆愚的でもあり、また、マスコミがいかに大きな権力を持ちうる存在であるか、ということに尽きるのではないでしょうか?
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