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大人の公汎性発達障害についての本を紹介してください
- 10/18に言語性IQが101で基準の100より上なのですが動作性IQが69とバランスが悪く、22歳にして公汎性発達障害と宣告されました。
- 小中学校は成績不振で、高校は中学のトラウマや容姿への非難で通信制へ移り卒業。現在は対人恐怖が悪化し、強迫観念や自己嫌悪に悩まされています。
- 最近ではストレスや薬の副作用で頭がぼーっとして、記憶力が低下しています。そんな状況の中、理解しやすい大人の公汎性発達障害の本を紹介してほしいとのことです。
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質問者が選んだベストアンサー
心理士です。 質問者の方にとっては、思わぬ診断をされて、ショックを感じていらっしゃるのでしょうね。 広汎性発達障害(公汎性ではありません)は、ご存じかとは思いますが、自閉症、アスペルガー症候群など、発達の広い領域にわたって、発達のアンバランスが認められる障害です。 ご自身や、親の育て方に責任や、問題があるわけではありませんので、まずその点を十分にご理解ください。 ただし、質問者様の発達や認知、社会性の特徴に応じた生活、勉強、仕事のスタイルを見つけることで、もう少し楽に暮らしていけると思います。 とくに、欠点や弱点に目が向いてしまいがちですが、質問者様ご自身のなかで(他人との比較ではなく)の長所、得意なところを活かすということを優先してお考えください。 そのためには、診断を受けられた医療機関の主治医や心理士に、知能検査の結果や、日常行動の特徴から、どういう長所があるか、それをいかに活かしていったらよいかについてご相談になることをお勧めします。 さて、知能検査の結果ですが、言語性IQが101ですから、言語全般の能力は、人並みにあるといえます。 一方、動作性IQは69ということですから、空間の認知、視覚運動的能力、処理のスピードなどは、苦手であると思われます。 この結果から、おおざっぱに申し上げると、言葉を使うやりとりの方が得意で、むしろ視覚的な認知や判断、手を使った作業、さらにそういった作業に習熟していくということについては、苦手ではないかと考えられます。 もしそうであれば、現在勉強していらっしゃるグラフィック・デザインや、パソコンの操作の習得には、相当苦労されるように考えられます。 なお、受検された検査は、言語性、動作性ともさらに細かく、「下位検査」のレベルでのスコアも算出できますので、心理士に確認され、下位検査の分析からは、どういう特徴があるかをお確かめになると、さらによいと思います。 頭がボーッとしたり、記憶力が下がっているというのは、おそらく、お考えになったようにストレスや、薬の副作用のためと思われます。 この点については、主治医によく確かめてご覧になることをお勧めします。 大人の発達障害に関する本としては、たとえば次のようなものがあります: ・星野仁彦:発達障害に気づかない大人たち、祥伝社新書、¥819 新書ですので、文章での説明が主です ・備瀬 哲弘:大人の発達障害-アスペルガー症候群、ADHD、自閉症が楽になる本-、マキノ出版、¥1365 事例に基づいて、説明されています ・中山 和彦、小野 和哉:図解 よくわかる大人の発達障害、ナツメ社、¥1575 これらが、比較的新しく、分かりやすいと思います。 少し大きな書店の心理学の棚か、家庭医学の棚にあると思います(発達障害に気づかない大人たちは、新書の棚です)。 実際に手にとってご覧になり、分かりやすいものや、質問者様がお知りになりたいことが書かれているものをとりあえずは、お読みになると良いでしょう。
お礼
懇切丁寧な回答を有り難う御座いました。 本当に気が動転して絶望しそうになっていたので心理士さんの回答で救われた気分です。これからの行動を決める際の参考にさせていただきます。 本当に有り難う御座いました。