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ストレスに対する体の反応

ストレスに対する体の反応 ストレスを感じると分泌されるコルチゾールやノルアドレナリンといったホルモンについて質問です。 これらの分泌が「好ましい」のか「マズイ」のか教えて下さい。 一般的には、「ストレスが強すぎたり持続してしまうと、これらのホルモンが分泌され続け、その結果として分泌不足になり、体に変調をきたす。」 という説明がされているようです。この場合、これらのホルモンの分泌によって体が守られているので、分泌がなくなってしまうのはマズい。という考え方だと思います。 しかし一方で、コルチゾールやストレスホルモンは微量の分泌で免疫力を低下させることが in vitro, in vivo でよく研究されています(マーカーとしてNK活性や各種サイトカイン)。NK細胞にこれらのホルモンを添加するだけでNK活性が低下します。つまりこれらの分泌自体で免疫力が低下するのでマズい。という研究です。 この矛盾はどう考えたら良いのでしょうか? 分泌は両刃の剣でしょうか? 検査でこれらの値が低かった場合、「好ましい」のか「マズイ」のか。 ご意見お願いします。

みんなの回答

  • higegie2
  • ベストアンサー率62% (169/270)
回答No.2

何度も読み返して感じたこと。 「過ぎたるは及ばざるが如し」 さらに、「及ばざるは過ぎたるが如し」  と思いました。 ストレス反応時、副腎がコルチゾールやアドレナリンを放出して、生体の機能維持に大役を果たしています。ところが、ストレスが持続したり、過度のストレスが掛かったり、また別の大きなストレスがかかると、副腎の機能はいつか低下する。 その結果、副腎機能低下症となり、ステロイド(多くは鉱質コルチコイド)分泌が低下して未治療のままではやがて死に至ります。(ステロイドはストレスに耐えるためのホルモンなので、この病気の時にはストレスへの抵抗性が低下し、ストレスによるショック死をおこし易くなります) 記されたin vitro, in vivoの研究では、「過ぎたるは及ばざるが如し」を成果として求めただけで、「及ばざるは過ぎたるが如し」は別の実験に委ねる、と云うだけなのでしょう。 したがって矛盾はなく、コルチゾール値の検査意義は「副腎機能」を探るもので、コルチゾールの低値も病の元であり、高値も病の元となります。従って低値は好ましくなく「中庸をもって善しとすべし」なのでしょう。 参考に、 コルチゾール高値では、Cushing病、異所性ACTH産生腫瘍、異所性CRH産生腫瘍、glucocorticoid不応症、神経性食欲不振症、うつ病、精神的・肉体的ストレス、ACTH製剤の投与 コルチゾール低値では、Addison病、急性副腎不全、Nelson症候群、ACTH不応症、先天性副腎皮質過形成、 (21‐hydroxylase欠損症、11β‐hydroxylase欠損症)、副腎皮質ステロイド合成酵素阻害薬の投与

  • albert8
  • ベストアンサー率61% (1658/2703)
回答No.1

ホルモンは自律神経の働きよって”必要に応じて”分泌されます。器質的なトラブルによる内分泌に問題があれば別ですが、正常であれば必要もないのに無目的で分泌されることはありません。体は自然であれば常に正しい判断をします。 心や体が活動的で興奮してる時は交感神経が緊張して興奮系のホルモン(ストレスホルモン)がその強さに応じて分泌されます。その値は交感神経の緊張の度合いに左右されるということでしょう。 交感神経の緊張はそれだけにとどまらず、もう一方のリラックスの神経である副交感神経を抑制しますので、リラックス系のホルモン(成長ホルモン、インスリン、男性、女性ホルモンなど)の分泌を妨げます。 器質的な問題がない限りストレスの持続、強いストレスでストレスホルモンが枯渇していくことはありえません。 検査をしてストレスホルモンの値が低ければその時はストレスが少ない体調で、高ければストレスが多い体調になってるわけです。体は勝手に違いを犯すことはありません。すべて合目的ではないでしょうか。 ストレスホルモンはもともと動物としての我々が進化の過程で生命の危機から瞬時に逃れるために必要としてきたものです。例えば、他の生き物に襲われた時、餌を捕る時、急激な天候の変化から身を守る時など筋肉にエネルギーを送り込んで緊急事態を瞬時に乗り切るために血管を収縮、血糖値、血圧、心拍数を上げる必要があったからです。 この場合おっしゃるようにストレスで胸腺も萎縮しますし、NK細胞も活性を失って免疫力は低下しますが、一過性のものである限り問題はありません。そのストレスが終わればすぐにもとの状態に戻ります。 問題になるのは強いストレスで交感神経の緊張が続く場合です。元へ戻れなくなります。副交感神経が抑制されたままで緊急事態を乗り切る体調が続くわけです。心や体へのダメージは計り知れません。 NK細胞に限れば、体内の異常細胞やガン細胞といった標的細胞にグランザイム、パーフォリンといった酵素を振りかけて無毒化していきますが、この酵素の放出は副交感神経の支配にあります。せっかくストレスで増えたNK細胞も用をなさないのです。 適応力を超えるような過剰なストレスが続くと胸腺由来のリンパ球が減ったり増えたNK細胞などのリンパ球も活性を失って免疫力が低下したままになります。これでは生体に不利なことは言うまでもありません。 ストレスホルモンの値が一過性のものではなく、慢性的に”高過ぎる”と「マズイ」ことになります。その時は体になんらかの異変を感じるはずです。もちろん”低く過ぎる”こともあるのですがこの場合は自律神経の副交感神経が優位になってアセチルコリンが増えてるときです。アセチルコリンが過剰になるとそれはそれで胸腺由来のリンパ球増え過ぎて免疫力過剰の自覚症状が出るようになります。 ストレスホルモンの値は”高過ぎる””低過ぎる”ことが慢性的になると「マズイ」のです。

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