古い本には、エジプト、メソポタミア、インド、中国と、「世界各地]と言っても旧大陸ばかりで、アメリカ大陸の文明は、入っていませんが、アメリカにも文明はありました。
ただ物書きがヨーロッパ中心の見方なので(日本でもコロンブスが新大陸を『発見』したと最近まで言っていました)、射程外にあること、土木や石の建造物に惹かれて、南米のインカや中米のマヤ,アステカは知られているが、北米は知られていないこと、などが原因でしょう。
マヤのピラミッドは見た人がありますが、イリノイ州の「カホキア」のピラミッドに行った人も、書いた人も少ない、ニューメキシコ州、コロラド州、近くではアナサジという文化がありました。
ミシシッピ川の流域には不思議な考古学の遺跡がたくさんあります。日本の西都原(さいとばる)や朝鮮半島の古墳などを思わせる「マウンド」文化というのもあります。
川が無いと文明は起こらない、とナイル、ティグリス、ユーフラテス、ガンディス、インダス、黄河などを挙げた古い本もありましたが、大河の無いマヤ文明の説明に、アメリカには文明が無い、と奇妙な逃げを打った人もいます。
北米ではなぜ文明は無かったのか、という前提自体に問題があるという点では、回答者の皆さんのおっしゃる通りだと思います。