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中台有事が起きた場合の米海兵隊の行動について質問します。
中台有事が起きた場合の米海兵隊の行動について質問します。 米海兵隊が関わる中台有事とはどう言ったことが想定されますか。 その時の装備はどのようなものになりますか。 報道では、米海兵隊の移動方法はオスプレイになると言うことでしたが 航空優勢はどうなりますか。 航続距離や燃料補給についてはどのようになりますか。 第七艦隊・FA18などはどう動きますか。 台湾に到着した後は、どのような行動になりますか。 増派・補給などについてはどうなりますか。 できれば具体的にお願いいたします。
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こんにちは > 米海兵隊が関わる中台有事とはどう言ったことが想定されますか。 今年3月の米連邦議会の「米中経済安保調査委員会」の公聴会にて シーファー国防次官補代理は、中国軍が実際に準備している台湾攻略の 作戦として (1)海上封鎖,(2)特別ゲリラ投入を含む限定目標攻撃,(3)空爆とミサイル による限定攻撃,(4)水陸両用上陸作戦 の4つの形態(あくまでも可能性として)を指摘していました。 このうちUSMC(合衆国海兵隊)が対処すべきものは、(2)及び(4)で、特 に(2)については即応性が必須となるため、当該地域から最も近い場所に 展開する在沖海兵隊(31st MEU)の重要対処事案になると思われます。 具板的には、隠密理に台湾に潜入した少数の中国特殊部隊員が、長期間 にわたり民間だけでは無く、政財界や軍部も含めた台湾社会に浸透を果 たしている工作員及び大陸親派と呼応し、宣撫活動や小規模なテロ活動 などを繰り返し行うことにより、台湾社会に深刻な騒乱状態を継続して 作り出し、政府の統治能力が著しく低下する(と 外部に思わせる)よう な状況に追い込むことから始まります。 中国側の準備が極めて用意周到で、前述した作戦の展開もほぼシナリオ 通りに進み、ほどなくクーデター等が起きて、あっという間に"政権交代" (もちろん、バリバリの親中政権に)までいってしまった場合には、 USMCの出る幕はほとんど無いかもしれませんが、台湾側の抵抗が予想外に しぶとく、また中国の作戦も数々のアクシデントや齟齬により"グダグダ" の状態になってしまった場合には、31st MEUが投入されるかもしれません。 当然中国側からは「我が神聖なる領土に勝手に足を踏み入れるとは何事 か!」と猛烈な反発がくるでしょうが(苦笑、まぁ常識的に考えれば、 ここで紛争はひとまず収束の方向に向かうでしょう。 場合によってはMEUは"一発も弾を撃たない"まま展開、警備、そして撤収 ということになるかもしれません。 ただ、それはあくまでも現状の中国軍の能力が即応(機動展開)という点 では、まだまだUSMCにはかなわないからであって、今後の中国側の軍備の 更新・増強、部隊の練度向上の程度によっては MEU投入に即座に呼応した 緊急展開部隊の投入の可能性も充分あり得るでしょう。 > その時の装備はどのようなものになりますか。 まずMEUの1個中隊(歩兵)が航空機(ヘリも含め)を使い下令から48時 間以内に台湾に展開することになると思いますので、持ち込めるのは 個人装備に、迫撃砲と対戦車ミサイルが加わるくらいが せいぜいでは ないでしょうか? 台湾周辺で米軍の固定翼機の運用に支障がなければ、追っかけで(最初 の下令より96時間以内に)増援の1,2個中隊とHMMWVやLAVも持ち込まれる と思いますが、砲兵部隊やMBTの投入までには 直ちには至らないであろう と思われます。 > 第七艦隊・FA18などはどう動きますか。 台湾海峡がキナ臭くなってきた時点で、G.ワシントンCSG(空母打撃群) が 近海に展開するでしょうね、もちろん"演習"で ですよ (^^ゞ 海軍のF/A-18は もちろんそのCSGと行動を共にしますが、海兵隊のF/A-18 は、状況次第でしょうね。 前述のような"治安維持"的なGCEの展開であれば、最初から海兵航空部隊 による航空支援は無いでしょうね。 > 台湾に到着した後は、どのような行動になりますか。 展開場所まで移動、本部の設置、通信手段の確立、台湾軍より情報収集、 CE(MAGTF本部)に状況報告、命令を待つ間に防御態勢の確認、装備品 の確認、ハラへってりゃメシ(笑、でしょうかね。 よっぽど台湾軍がメタメタになっている場合以外は、あくまでも台湾軍の バックアップに徹するように行動すると思いますが、その一方で、もし 現地に行ってみたら意外にも切羽詰まっていない(台湾軍がある程度は 対処できている)ようでしたら 最初の任務は「在台協会(事実上の米 大使館のようなものです)や大きなホテルに行って、在台米民間人の救援 ・避難支援を行うでしょう。 次いで 空港に行って 追加の装備や増援部隊の受入して、って そんな感じ でしょうか。 > 増派・補給などについてはどうなりますか。 対処する事案の状況にもよりますが、治安維持的な活動であればせいぜい MEUレベルの展開にとどめ、少し様子を見ると思います。 MEUは2週間程度であるならば独立して継続の作戦行動が可能ですので、 補給はその間に行うことになるでしょう。
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http://www.cnn.co.jp/world/AIC201005010004.html 「(CNN) 台湾の国民党政権を率いる馬英九(マー・インチウ)総統は4月30日、中国との有事が発生した場合、台湾支援で米国の参戦を求める考えはないとの立場を表明した。CNNとの会見で述べた。」 だそうです。たとえ求めたとしても米国は作戦をあかすわけないでしょう。
お礼
ニュース記事ご紹介頂きありがとうございます。 ただ、そのニュースは存じております。 中国が外洋に出られたら、日米は国益を損ねる恐れが出てくるのではないですか。 一番の問題は台湾が中国の勢力圏内に入ることだと認識しています。 必要なら台湾の求めに関係なく行動を起こさなければならないでしょう。 台湾有事とはそう言った性質のものだと思います。 ご解答ありがとうございました。
お礼
詳細なお答えを頂きありがとうございます。 たいへん勉強になりました。 ありがとうございます。