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普天間移設問題とオスプレイの関係について
- 普天間移設問題について、沖縄の海兵隊員らによる少女暴行事件とその処理に対する反発から、「日米地位協定の撤廃」「反基地、反米」の運動が激しくなりました。
- オスプレイの承認と配備により、普天間移設問題の案が変化しました。オスプレイの特性に合わせて新たな基地建設が計画され、それによって沖縄に大きな負担がかかることとなりました。
- オスプレイの特性には、重量や滑走路の必要性があります。そのため、安倍政権が1600m滑走路2本を建設した理由が明らかになりました。また、オスプレイによる辺野古新基地建設の資金を捻出するため、普天間移設が利用された可能性も指摘されています。
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1、「普天間に代わる飛行場に対し、米軍側が要求していたのは、面積は四分の一。滑走路も、ヘリコプターの発着に必要な四十メートルほどだった」 …この話はテレビで聞いたことがあったのですが、ネットでぐぐって、同様な記事をみつけました。 http://henoko.ti-da.net/e2608303.html たかだか40m程のヘリポートで済んだ話が、何故、他人の家を土足で踏み荒らすような辺野古の埋立になったのか、質問者さんの情報で合点がいきました。 ちなみに、1996年、普天間基地移設に関する日米の実務者協議の場で、オスプレイを巡る話し合いが行われていたのに、2011年まで政府が沖縄県に伝えなかったことはNHKでも放送されていました。 http://www.nhk.or.jp/gendai/kiroku/detail02_3250_all.html 少なくとも、最大荷重より3.5tも軽くなければ垂直離着陸ができない欠陥を抱えたオスプレイには、4200フィート(1280m)の滑走路が必要だとアメリカ側がごねて、SACO中間報告では米軍施設内ヘリポートと限定されていたのに、最終報告で1300mの滑走路を持つ海上基地案が追加されたのは間違いないですね。 2、久間防衛庁長官(当時)は、 「不安だ、危ないとかいうのはアメリカ国内でも、だいぶあったからね。 その段階で配備するという形で、必要以上にみんなに言う必要はない。」 と、固定翼機の使用も考えたと誤魔化した経緯を語っています。 しかし、この誤魔化しが原因で、当時の案が基地の固定化を避け、現工法よりはるかに沖縄の負担に配慮したものであるにも関わらず、橋本政権時に実現しませんでした。 沖縄選出の赤嶺政賢議員は、当時の国会で、 「撤去可能なヘリポートといっても、SACO合意の最終報告では長さは千五百メートル(1300+200)で、我々は、そんなヘリポートがあるか、実際にはアメリカの新型戦闘機に備えた滑走路づくりだ、台湾や朝鮮半島をにらんだ出撃基地づくりだといって、住民投票では、その海上基地は名護市民の圧倒的多数から選択されませんでした。あのときに、住民の安全や生活の質に配慮するとして出された海上ヘリポートでさえ、当時は住民投票では不信任、反対が多数という結果が出たのです。」 と述べています。 (2006年の「再編実施のための日米のロードマップ」で、ようやく「米国政府は、この施設から戦闘機を運用する計画を有していない。」と明示されました。) 3、さて、ラムズフェルドが2001年に米国防長官に就任、最大の需要先である米陸軍がオスプレイの不採用を決めているにも拘らず2005年にオスプレイ運用評価を完了し、米国防調達会議がオスプレイの全規模量産(FRP)の開始を承認… …という流れを見ると、 《ラムズフェルドが偽情報でイラク戦争を起こさなければ、イスラム国の台頭といった中東の混乱は起きなかっただろう》 という意見と同じ程度に、 《ラムズフェルドが国防長官にならなければ、『積載量が少なければ、垂直離着陸を行うことも可能である』といった程度で、ヘリに代われる『垂直離着陸機』として量産されることはなかったろう》 という観測も、当を得ているように思えてきます。 特に、オスプレイを採用しなかった米軍の最大勢力の陸軍の垂直離着陸機候補を見ると、これなら戦闘員を最前線に送るヘリに代われる能力を持ち、速度と航続距離が固定翼機に劣らない垂直離着陸機と言えると思いました。 http://zapzapjp.com/40339160.html 4、オスプレイのお粗末過ぎる離着陸能力のせいで普天間移設が迷走したわけですが、滑走路が40mから1600mと40倍に延びただけではなく、「普天間飛行場に関するSACO最終報告」で「撤去可能なもの」と埋立を排除しているのに、安部政権が埋立を強行している理由に、オスプレイの離着陸時の不安定さから、橋本政権時に打ち出されたフロート式ではまずいということもあったのではないかと疑われる節があります。 空母からオスプレイが滑走離着陸(短距離離着陸)している映像をみたことがないからです。 ハリアーも重量が増すと垂直離着陸ができないという特徴がありますが、空母から他の艦載機と同じように滑走離陸している映像がふんだんにあるのと比べると、大違いです。 日米がオスプレイの安全性をアピールするために行ったという海自艦の訓練ですら、『積載量が少なければ、垂直離着陸を行うことも可能である』と見せただけです。 https://www.youtube.com/watch?v=Xi9sYo8Fyq8 5、埋立が採用されたのは小渕政権の時、国防総省に通じた米国の埋立会社が、軍民共用空港なら米軍の使用期限が過ぎたら全て沖縄県の空港になるのだから、SACO最終報告の「撤去可能なもの」という制限は不要だと地元の埋め立て業者と政府を動かし、「米軍の使用期限を15年に限定した軍民共用空港」案で埋立の準備が進みました。 …しかし、これは、沖縄が埋立に同意したという印象を作るための策略だったと考えるのが自然でしょう。 「茶番だ」と評していた田中真紀子外務大臣は更迭されたし、急転直下で現行案に変わった時、時の沖縄県知事が反対を表明し、「撤去可能な」海上ヘリポートが困難な場合のSACO合意に従って米軍の施設内に代案を出した事実を自民党は、殊更、隠そうとしています。 実際、安部・翁長会談で、安部総理が、沖縄県が埋立に同意したと発言したのは重大で、悪意の露出ともとれます。 翁長知事が「前提が変わった」と言ったのに、安部総理は無反応だったとか。 http://31634308.at.webry.info/201504/article_20.html 6、現行案は、2006年、後に収賄罪で逮捕される防衛庁の守屋武昌次官の案を、偽情報でイラク戦争を起こして国防長官を辞めることになるラムズフェルドが認めたものですが、普通、どちらかの不祥事が発覚しただけでも白紙に戻すのに、現行案は、日米双方の中心人物が不祥事で職を失っています。 それを何ら見直しもせず、沖縄に押し付けるのも安部政権が節操がないだけといえば、それだけの話ですが、今回は、オスプレイの観点からみてみました。 現行案の滑走路が1600mに延びたのも、ハワイのオスプレイの滑走路の基準に合わせなければならない事情が起きたからです。 守屋武昌氏の著書でも、辺野古陸上部に作る案が日本の基準では合格でも、アメリカの基準では不合格なので諦めざるを得なかったと語られています。 http://www.geocities.jp/kawasaki_to/d-hutenma.html で、普天間はと言えば、日本の基準にもアメリカの基準にも合っていない。 http://www.ryukyu.ne.jp/~maxi/sub8.html 特に事故の多かったオスプレイの運用に関しては飛行場の基準は厳しいようで、辺野古移転の目処が立たなければ、普天間での仮運用も難しい事情が米側にあったということはないでしょうか? そこで、仲井間元知事への裏技となったと考えれば合点がいきます。 http://uekusak.cocolog-nifty.com/blog/2013/12/post-4bfe.html 7、ところで、ハワイの環境影響評価(アセスメント)準備書で、同機が安全に運用(最大重量離陸時)できる滑走路の長さを「最低でも2146メートル以上必要」と見積もっているという報道もあります。 http://michisan.ti-da.net/e3919569.html 基準の長さが、2006年より長くなっているとすれば、辺野古を拠点基地にすることはできないですね…。 この記事がでた2012年に、米軍が、岩国移転を打診していたことと関係があるでしょうか? http://www.hiroshimapeacemedia.jp/?p=5620 ※いずれにせよ、オスプレイの運用に関する米国の飛行場の基準と、実運用上の経験から把握した最大重量離陸時の滑走路の長さを公開もせずに、辺野古の埋立を強行し続けているのは、無茶苦茶ですね…。 8.振り返ってみれば、沖縄返還時、米側は普天間返還を打診しているのです。 http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-215065-storytopic-3.html、 なのに、佐藤栄作政権が金を出して住宅まで用意し、岩国にたむろしていたベトナム帰還兵が、普天間を海兵隊の基地にする段取りをつけたという経緯があります。 http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q13144808053 普天間を危険な基地した責任もとらずに、そのツケを、普天間移設は埋立以外の方法によるという合意を破ったまま沖縄に払わせるという法はないでしょう。 普天間の航空部隊を拡張工事の済んだ岩国に戻すということぐらいは、安部総理と自民党には責任とって貰わなければ…。 沖縄には、普天間移設の最初の合意に戻って、反対運動の起こらない米軍施設内にヘリポートを作ればいい。
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- suiton
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基本的にオスプレイは根本的な問題ではありません。 あくまで立地上の問題です。
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※オバマは、いくら安部総理がすりよっても、辺野古の話は無視しましたよね…。 普天間移設に関わる日米合意で「撤去可能なもの」で作る海上ヘリポートと制限されているのに、安部政権は埋立を始めた。 …この理由が「立地上の問題です」か? しかし、現行案を採択したラムズフェルドとその次官は、日本が提案したものだから米国に責任はないという態度をとっている。 況や、提案をしたのは収賄で有罪となった守屋元防衛事務次官。 米側スタッフは、日本政府は犯罪者を擁して埋立を提案してきたと言い逃れできる。 一方、普天間移設の合意に署名したモンデール大使は、オバマよりはるかに大物。 モンデール大使が決めた埋立禁止の制限を無視することに、オバマはおいそれとは同意できない。 そして、そのことが重大な瑕疵として、辺野古を完成させても普天間返還拒否の理由となる可能性も孕んでいる。
- trytobe
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そんなに複雑に考えずとも、 ・普天間は住宅地も近く、移転の検討中にも2004年8月13日に米軍ヘリが沖縄国際大学構内に墜落した事故があり、その際に日米協定のために「米軍が勝手に規制線を張って、日本の警察・消防・救急をシャットアウトして米軍だけで処理してしまった(日本が現場検証できもしなかった) ということで、「住宅地に基地を残すべきではない」という日本国民が広く納得する背景と、「どうせ移転するなら沖縄県外に建設を」という沖縄県民の感情とか並走して、「普天間は廃止」はやむなし、とアメリカも納得はして、グアムなどに配置転換をしただけです。 結局、沖縄に装備が無いと、中国の動きに対応できる拠点が確保できない(グアムなどの米国領からでは間に合わない)ので、住宅が多い普天間から、海沿いで人間は死なないけどサンゴに犠牲になってもらう辺野古に作ろう、というだけです。 オスプレイの事故は、この通常のヘリが墜落した事故を思い出させたので、嫌悪感や不信感を増幅しただけで、辺野古を推し進めるために得になることはありません。
お礼
「普天間の危険」という言葉は、以下の点で悪用され過ぎているという意見をみたのですが… (1)普天間返還を引き出した原点が、少女暴行犯の米海兵隊員らが引き渡されなかった事件、米軍の治外法権を安部総理の祖父岸信介が認めた差別的な「日米地位協定」に反発した運動だったのに、「普天間の危険除去」のためとすり替えた… (2)目立った事故もない通常離着陸の飛行場を変えても、基地や訓練地の上空以外で訓練して住宅地に落ちても警察に捜査権を認めない「日米地位協定」を改善しなければ、どこへ移ろうと危険は減らない…。 (3)米軍単独施設のために辺野古の埋立をしたら反対運動が大きくなって実現しないから別の方法でと配慮された合意があったにも拘らず、安部政権は「普天間の危険」さえ唱えれば、当初の合意を無視して強行できるという姿勢 そもそも、沖縄返還時、普天間返還の意図が米側にあったにもかかわらず、 http://blog.goo.ne.jp/shiren-shinsayoku/e/4be136bbba31b6b4517a8d4896da85fd 普天間を危険な基地にしたのは、安部総理の大叔父佐藤栄作でしょう。 http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q12144809827 ※米軍ヘリが沖縄国際大学構内に墜落した事故は、訓練中のものですよね。 辺野古に移ると、普天間上空は米軍の空域からはずれるという話でも、あるんですかね。 ◆沖縄に装備が無いと、中国の動きに対応できる拠点が確保できない(グアムなどの米国領からでは間に合わない)ということは、オスプレイが、そんなに性能が悪いということですか? でも、オバマは、グアム等への移転を進めるといったが、辺野古移転は無視した。 グアム等への移転で9千人、海兵隊は減る。 米軍が沖縄に残すといった最優秀部隊は、揚陸艦で世界を回っている。 …この事実からしても、米側は辺野古を必要としてないと思えるのですが。 有事の場合は、下地島に3000*60mの滑走路があるし、攻撃ヘリの航続距離ではここを使わざるを得ない。 ひょっとして、ゲリラにも通用しないオスプレイだけの出動を米軍がまじめに考えているということですか? ◆それよりは、普天間の部隊を岩国に移転したいと米軍が要望しているのに、仲井眞前知事に議会の反対を無視して埋立承認をさせるという裏技を使って、墓場に沈んだはずの辺野古移設をよみがえらせて、辺野古で米軍を誤魔化せると考えた安部政権の方が問題でしょう…。http://uekusak.cocolog-nifty.com/blog/2013/12/post-4bfe.html
お礼
ありがとうございました。 追加の質問がありまして、普天間移設迷走はオスプレイの欠陥が原因!?…IIで、ご回答頂きたく存じます。 http://okwave.jp/qa/q8976817.html Q1、米陸軍仕様の垂直離着陸機だと、普天間移設先が、40mのヘリポート建設で済んだ話が1800m(1600+200)の滑走路まで拡大するような馬鹿げた事は起こらないですか? Q2、「ハワイの環境影響評価(アセスメント)準備書で、同機が安全に運用(最大重量離陸時)できる滑走路の長さを「最低でも2146メートル以上必要」と見積もっているという報道もあります。 基準の長さが、2006年より長くなっているとすれば、辺野古を拠点基地にすることはできない…」 ということですが、辺野古新基地の設計は変わっていないのですか? Q3、「沖縄には、普天間移設の最初の合意に戻って、反対運動の起こらない米軍施設内にヘリポートを作ればいい。」 という意見ですが、 普天間移設の最初に合意された40mのヘリポートでは、オスプレイでは、垂直垂直離着陸しか出来ないので、搭載量が小さすぎてオスプレイのコストパフォーマンスが悪過ぎるということになりませんか?