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捨て色について教えてください
- 捨て色とは、色彩学の用語で、ある色をひときわ鮮やかに見せたり、より効果的に印象づけたりするために使う目立たない色のことです。
- 売れない色であっても、あえて他の色が売れるように置いてある色があります。
- 具体的な捨て色の条件や割合については規則があり、明度や補色関係などによって決められます。修士論文に参考となる図書もあります。
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追加のお答え 「感性」ということで、商品カテゴリー、販売対象者、そして何よりも時代によって全く違ってきます。 一つのパターンが、「いつの時代」でも、そして「化粧品・家電・車・・・などのカテゴリー共通」に応用できることはありません。 論文にするのであれば、それぞれの要素を絞り込んで研究することをお薦めします。 対象層(例:20代OL)やカテゴリー(例:アイシャドウ)を規定(固定)して、色々な「捨て色」の配置をすることで、どの様に印象(心理状態)が変わるかを整理するのも良いと思います。 追)全体を引き立てるための「捨て色」とは別に、コンセプトをシンボリックに強調する「見せ色(魅せ色)」と言うのもあります。チョッと奇抜で売れにくいかもしれませんが、その商品・ブランドを強く印象付ける効果があります。
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- jtoki
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捨て色自体は売れなくても、トータルでの売上げを考えると重要です。 アイシャドウーの例をお話しします。 あるブランドやシーズン限定などで色配置を考える時、特定のカラーグループの中で設計します。(例;ビビッドやペールなどといったトーン、赤系や青系などといったカラー、寒色系や暖色系といった区分、それらの組合わせでの絞り込みなど) これを、POS的な判断による売上げ効率で色を選定してしまうと、色の幅が狭くなって魅力的でないばかりか訴求効果も低くなります。その際に、同じグループの色でも売れ筋で集めた色と離れた色を配置することで、それを解決することができます。 (例;同じ赤系統でモデレートのトーンでまとめた中にそれと離れた明るい赤を配置) その配置色は、必ずしも180°反対の補色関係でなくてもかまいません。イメージ的には30°から120°位が適当です。並べたものを見て感性判断する方が良いと思います。(ただ、並べ方によっても違って見えます。) 色数は、1色だけで良いでしょう。総配置色が多くなった場合でも、2~5%もあれば十分です。(方程式はなく、山椒は小粒で・・・と考えて下さい。) このように色幅を訴求する以外に、その時のテーマとなるシンボリックな色を配置することもあります。それを強く印象づけるように強調した色にするので、テーマが伝わりやすいのですが、(一般的な)人には使いこむのが難しい色などです。 今回の課題とは別に、シュウウエムラの化粧品のように、素材としてあらゆる色が揃っている事を見せるには、結果的に使われない・買われない色でもそれなりに配置する必要があります。 でも、通常は、できるだけ少なくするようにして下さい。 以上、捨て色設計には、方程式はないと思います。その色をどの様に配置するかで全体の印象が大きく変わる為、基本は「感性」になるのではないでしょうか。 修士論文にするには、「感性/顧客心理 捨て色の置き方による(全体の)商品価値の変化」というのも良いのではないでしょうか。
補足
どうもありがとうございます! とても参考になります。 ちなみに基本が『感性』ということは人や時代によってよいと思う配置が変わったり、商品などによってもかわるのでしょうか? そうするとそれを他の製品や時代などに応用するのは難しいですよね??
お礼
itokiさん 御丁寧にどうもありがとうございます。 魅せ色というのもあるのですね。 とてもわかりやすく勉強になりました。