• ベストアンサー

「ねずみ算」と言いますが、ねずみは近親繁殖するのですか?

「ねずみ算」と言いますが、ねずみは近親繁殖するのですか? 生き物は近親間で交配する事を嫌うし実際遺伝的にも良くないと聞きますが、「ねずみ算」という言葉は、どんどん増えるという意味だと思います。 ねずみは普通に近親繁殖するのでしょうか。また、商業的にそのように繁殖させていたりするのでしょうか。その場合、大きな問題は起きないのでしょうか?

質問者が選んだベストアンサー

  • ベストアンサー
  • suiran2
  • ベストアンサー率55% (1516/2748)
回答No.1

マウスやラット等の実験動物は、遺伝的に均質な純系のものが必要です。これら純系実験動物は、兄妹交配を繰り返した近交系や近親交配を何百代も繰り返しましてそれぞれの系統を作り出します。もちろん系統が固定されるまでは、奇形等の先天性異常を持つ個体も出てきますがそれらは排除して作り出します。このようにして作出されました固定された純系は、もはや兄妹交配や近親交配を繰り返しましても何も問題が無くなります。 これはあくまでも実験動物の話です。野生状態では起こらないことです。話はそれますが、ネズミもヒトも動物は交配相手には同じ匂いの個体を忌み嫌う傾向があります。お嬢さんがお父さんの匂いを嫌う原因です。このようにして自然状態ではなるべく系統の離れた交配相手を求めまして近親交配を防ぐ仕組みがあります。何かの参考になりましたでしょうか。

uekido
質問者

お礼

ていねいなお返事ありがとうございます。よくわかりました。 なるほど…。おそらく交雑した方が結果的に丈夫だったりはするのでしょうけれど、純系の血統を意図的につくる事は可能で、少なくとも命に別条はない個体ができるのですね。 どうしてこんな疑問を持ったかと言いますと、別スレッドでお聞きしているのですが、植物(特に野菜)の「固定種」というものを知りまして、これはおっしゃるネズミの例では「純系」にあたるようです。 一般的な種会社の種は、一代限り良い形質(たくさん実がつくなど)を出させるため交配操作をしたものなので、二代目には同じような野菜がとれづらいのに対して、固定種は自家採種を繰り返し安定させ、収穫量などは大した事がなくとも代々コンスタントに種をとりながら育てられ、味も昔ながらの自然な味だという事で、一部に人気がありますが、これを繰り返したらかえって弱いものになって行くのではないだろうかと思ったのです。どこかの時点で、意図的に別の品種と交雑させたりした方が良い結果になるのだろうかと。 ただこれは植物や小さい動物のような、ある程度単純な生き物に限定した話だろうとは思うのですが…。