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ボルツマンと「時間の矢」について
ボルツマンは「時間の矢」について物理的にどのように説明したのかわかりません。どなたか御教示頂ければ幸いです。よろしくおねがいします。
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マクロな物理学においては、たとえば相対性理論が時間を4つ目の 次元として扱ったように、時間は自明なものとされます。 しかし、ミクロな物理学においては、たとえばファインマン図に おいて相互作用は時間軸に対して可逆的であり、また光量子作用は 瞬間作用とされ、マクロにはあれほど「自明」であった時間の流れは、 見えなくなるのです。 ボルツマンは、その「時間の流れ」をエントロピー増大に帰着させました。 「エントロピー増大」は、水にインクを落とすとどんどん混ざって いく場合のように、統計力学的に生じるものなので、ミクロには見え なくて当然になるのです(トランプを切れば、どんどんランダムに なっていく(エントロピー増大する)が、1から3の3枚の札を切れば、 たびたび順番に並ぶ)。
お礼
明快な答え、ありがとうございます。