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「釋」の新字体「釈」はいつから使われだしたのか

最近、古い石造物などに興味を持ち始めました。 作られた年代が刻まれていない物もあります。 しかし、例えば、「釋」と云う字の代わりに「釈」と云う新字体が使われていれば、ある時代以降の物と考えることが出来ると思います。 実際に「釈」と云う字はいつから使われるようになったのでしょうか? また、旧字体と新字体の切替り時期を調べたいとき、何を見ればよいのでしょうか。インターネットで調べられますか?

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回答No.3

 No.2です。あれからもう少し検索を続けましたが…… http://www.kabipan.com/language/japanese/shodo/29.html  沢(澤)・駅(驛)に関する記述あり。  そして、「漢字小百科辞典」(原田種成著、三省堂、1989)からの引用かな? > 「沢(澤)・訳(譯)・釈(釋)・駅(驛)などは、中国には見かけない。 > 「●(澤のツクリ)」を「尺」に略したわけは、古記録には「講釋」を > 「講尺」と書いているものがあるから、それに「●(釋の「へん」)」を > つけて「釈」とし、それが、すべての「●(澤のツクリ)」のついた略 > 字に応用されたもののようである」(p.92)とある。 とある。  「古記録」がいつのものか興味深いですね。明治時代あたりだったら「古記録」なんて言わない気がする。  「釈」だったら仏教関係で古くから使われているような気がしますね。「歴史」のカテゴリで尋ねたら、古文書なんかに詳しい人が答えてくれるかも。(その際はマルチポストにならないよう、こっちは締め切って下さいませ。)  ということで、「略字」とか「古文書」とかをキーワードにしてあれこれ検索してうろついてみましたが、 http://blog.livedoor.jp/saikakudoppo/archives/cat_50023174.html?p=3 の「日蓮墨筆を読む(92) 尊霊御菩提御書」の2行目の「釈」って、「釋」じゃなくて、「釈」みたいにも見えるけど……どうなんでしょう?(私は、くずし字は素人)  どうも、ここらで検索能力も気力も限界……。 ついでに、 『異体字の世界―旧字・俗字・略字の漢字百科』 (河出文庫 こ 10-1) (文庫) 小池 和夫 (著) Amazonで672円、在庫あり。読んで見たら、何か分かるかも。 http://www.amazon.co.jp/%E7%95%B0%E4%BD%93%E5%AD%97%E3%81%AE%E4%B8%96%E7%95%8C%E2%80%95%E6%97%A7%E5%AD%97%E3%83%BB%E4%BF%97%E5%AD%97%E3%83%BB%E7%95%A5%E5%AD%97%E3%81%AE%E6%BC%A2%E5%AD%97%E7%99%BE%E7%A7%91-%E6%B2%B3%E5%87%BA%E6%96%87%E5%BA%AB-10-1-%E5%B0%8F%E6%B1%A0-%E5%92%8C%E5%A4%AB/dp/4309408575

halovest
質問者

お礼

いろいろと詳しく調べていただきありがとうございました。 公式と云うか「当用漢字」みたいな形で認知されるのは、明治以降に国としての制度が整った後、と云うことになるのでしょうが、実際にはそれ以前に略字として通用しているのでしょうから、「いつごろから使われているか」を調べるのは大変なことだとわかりました。  日蓮墨筆を読む(92) は、「釋」ではなくて「釈」に見えますね。そうすると、建治元年(1275)には使われていたことになりますね。  教えていただいたことを参考に調べてみたいと思います。最近始めた石造物の調査に、別の角度からの興味もわいてきました。ありがとうございました。   

その他の回答 (3)

noname#112109
noname#112109
回答No.4

「釈」より「釋」の方が威「嚴」が感じられましょうけどね。

halovest
質問者

お礼

確かに「釋」のほうが、威厳・重みが感じられますね。 石に彫るのは大変だから、「釈」と彫って手抜き(失礼)することもあるのでしょうね。

回答No.2

 「釈」の字が正式に通用するようになったのは、昭和21年の「当用漢字」表からということだ思いますが、 http://www.konan-wu.ac.jp/~kikuchi/kanji/toyob.htm (結構下の方の「釆部 釈(釋)」を見て下さい。というか「このページの検索」等で、「釈」を検索するのがいいでしょう。) 「当用漢字」について詳しくは、お決まりのWikipediaをご覧下さい。 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%BD%93%E7%94%A8%E6%BC%A2%E5%AD%97  しかし、 http://dosei3.no-ip.org/~uakira/zatu/041228lcfonts.euc-jp.html の一番下に、「沢択訳駅釈は、1923(大正12)年に臨時国語調査会が定めた154の「常用略字」に含まれてをり、」という記述があり、「宝文館『簡明学習辞典』(昭和2年10月初版、昭和3年3月10日第80版)」のものと思われる活字表が載せられています。  少なくとも大正時代に「沢択訳駅」それに「釈」という俗字(略字?)は使われていたわけですね。 「大正12年」というのはこれがそうかな? http://kstn.fc2web.com/t12_ryakuzi.html これも参考になりそう。 http://kstn.fc2web.com/s6_siusei.html  それにしても、大正時代にこんなことやってたんですね。知らなかった。しかも「常用漢字」って名前だなんて。  略字の使用は、実際にはもっともっと時代をさかのぼれそうな気がするのですが、とりあえず今検索できたのはここまでです。

  • ktyln
  • ベストアンサー率65% (676/1026)
回答No.1

以下『wikipedia』より抜粋 【旧字体】 当用漢字で採用された新しい字体、すなわち新字体に対してそれ以前に慣用されていた字体を指す。 【当用漢字・常用漢字】 日本の国語審議会が1946年に制定した1850字。 続いて1949年に当用漢字字体表が告示された。 ここでは楷書や草書などで通行していた字体などをもとに、多くの新字体が採用されている。 当用漢字の後継として1981年に制定されたのが常用漢字である。 現在でも新聞や教育機関、官庁などでは常用漢字以外の漢字の使用を極力避ける。 ということで、新字体は1949年告示ということです。 あらまし戦前は旧字体が使われていたという認識でよろしいのでは。 インターネットで調べたいなら「字体」で検索。

halovest
質問者

お礼

ありがとうございました。 漢字(略字体等を含めて)のルーツをたどるのが、いかに難しいか良くわかりました。

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