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簿記の仕訳で質問です。
簿記の勉強を始めて以下の仕訳がわからないので教えてください。 「7月の賃金支給額は800円であった。なお、前月未払額(6月21日~6月30日)は30円、当月未払額(7月21日~7月31日)は40円である。」 (1)月初:再振替仕訳 (未払賃金)30 (賃金)30 (2)賃金支給時 (賃金)800 (現金など)800 (3)月末:費用の見越し計上 (賃金)40 (未払賃金)40 (1)から(3)までなぜこのような仕訳になるのでしょうか。 それぞれ解説していただけるとありがたいです。
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賃金給料の計算期間がどうなっているのか?という点が重要なポイントです。 そこに気がつけば、問題は簡単に解けます。 <事例1> Aさんは7月1日に入社した。 Aさんの7月分の賃金(計算期間は7月1日~7月20日)は770円の支払いであった。 また、Aさんの7月分の未払い賃金(計算期間は7月21日~7月31日)は40円である。 従業員はAさんの他にいない。 当社の7月中の賃金に関する仕訳はどのようになるか。 (1)賃金支払い時(計算期間は7月1日~7月20日) (賃金)770 / (現金など)770 (2)月末仕訳:費用の見越し計上(計算期間は7月21日~7月31日) (賃金)40 / (未払賃金)40 <解説> 簿記会計では、7月分の「賃金」という費用を正確に計算しなければなりません。 ここでいう7月分というのは、当然のことですが、7月1日から7月31日までのことです。 しかし賃金の計算期間は、この会社では前月の21日から当月の20日までです。 つまり、7月に現金などで支払われる賃金というのは、純粋に7月分の賃金(7月1日から7月31日まで)ではないのです。 (1)で7月に支払う賃金は、今回の事例では、7月1日入社日から7月20日までの分しか支払っていませんね。 つまり、7月21日~7月31日までの賃金40円が抜けているのです。 そこで、(2)月末にこの抜けている40円の賃金を未払賃金として追加計上しているわけです。 7月分の賃金合計=(1)770+(2)40=810円 となることに注目してください。(重要なポイントはここです。) <事例2> Aさんは以前より当社の従業員である。 Aさんの7月分の賃金(計算期間は6月21日~7月20日)は800円の支払いであった。 また、Aさんの7月分の未払い賃金(計算期間は7月21日~7月31日)は40円である。 さらに、Aさんの前月6月分の未払い賃金(計算期間は6月21日~6月30日)は30円である。 従業員はAさんの他にいない。 当社の7月中の賃金に関する仕訳はどのようになるか。 (考え方) 7月に支払われる賃金800円には、余計な前月6月分の賃金(6月21日~6月30日)が含まれていることに注意してください。 何度もいいますが、簿記会計では正確に毎月の「賃金」という費用を計算しなくてはいけません。 正確な7月分の「賃金」とは、7月1日~7月31日の賃金という意味ですから、余計な前月6月分の賃金は除かなくてはいけません。 また、まだ支払われていない賃金(7月21日~7月31日)の40円も未払い賃金として追加しなくてないけません。 (1)月初:再振替仕訳(前月分の未払賃金30円を取り消す。) (未払賃金)30 / (賃金)30 (2)賃金支払い時(計算期間は6月21日~7月20日) (賃金)800 / (現金など)800 (3)月末仕訳:費用の見越し計上(計算期間は7月21日~7月31日) (賃金)40 / (未払賃金)40 さて、7月分の費用である「賃金」はいくらになりますか? (1)-30+(2)800+(3)40=810円 です。 さきほどの<事例1>とまったく同じになっていますね。 参考になれば幸いです。
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こんばんは。記帳代行のKSKです。 問題の主旨は月初から月末の期間損益や資産・負債を正確に計上することです。この場合は7月1日~7月30日。 >前月未払額(6月21日~6月30日)や当月未払額(7月21日~7月31日) 上記から給与の計算期間が21日から翌月20日ということが分かります。支給日は分かりませんが解答には関係ないので問題は解けます。 (1)例題は7月末の月次処理ですが、6月末には前月未払額(6月21日~6月30日)30円を (賃金)30(未払賃金)30を起票していたことが読み取れます。 これは6月の賃金(費用)なので反対仕訳を起票したわけです。 (2)賃金支給時 支給した800円は6月21日から7月20日までに計算されたものです。 この時点(7/20)での賃金勘定は(1)-30(2)800の合計770です。 (3)は7/21から7/31の未払賃金40を起票することで、7月の賃金を正確に計上することができます。 簿記は問題の主旨を読み解くことが重要です。 勉強がんばって下さい。
お礼
ありがとうございました。
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