製造工程で野菜をきちんと洗っております。
野菜そのものは衛生管理の対象ではなく、微生物に汚染されている事も許されます。しかしカット野菜は加工品なので、食品衛生の品質管理の対象になります。
具体的には次の通りの事がされます。
汚れている外皮などを外して食べる部分だけとし、レタスは1枚1枚外します。目視点検もします。キャベツは外すと切れなくなるので、そのままカットします。
野菜洗浄機を使い、殺菌剤を使って洗いながら殺菌処理をします。殺菌剤には次亜塩素酸ナトリウムを使うのが普通です。様々な方法がありますが、薬剤を入れた中でバブリング、あるいは強い水流で洗い流すように処理します。
次いで殺菌剤を落とすために清水で何回か洗います。これらの洗浄工程で基本的にはゴミが取れます。
出荷前に抜き取りで微生物検査を行い、規格値に入っていることを確かめてから出荷されます。殺菌剤が残っていないかのチェックもされます。微生物分析と化学分析の他に、食べてみて確認する官能試験も行うのが普通です。
更に言えば、賞味期間の間、専用のストックケースに保存し、賞味期限が終る時に分析して、腐敗などが生じていないかさえ確認するのが普通です。
まさかそこまでするのかと思われるかも知れませんが、食品会社はそう言った信じられない程の安全性を保証する仕組みをもっているのです。
・虫
厄介なのは虫ですね。生きている青虫は、野菜にしっかりとしがみついています。野菜を茹でて虫を殺せば簡単に取れるのですが、生きてる間は、なかなか取れないのが実状です。虫の方も必至ですからね。
目視で見付けてその部分を捨てているのですが、何しろ保護色ですから、見逃してしまう場合もあるのが実状です。実際には何人もの目で見てチェックしているのですが、何万件か何十万件、あるいは何百万件に1つ位の確率で虫の付着トラブルがある様です。完璧は事実上不可能なのです。