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日内リズムを作っている脳内伝達物質はなんでしょう?

日内リズムを作っている脳内伝達物質はなんでしょう?

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回答No.1

日内リズムを作っている脳内物質は本当にあるのでしょうか。哺乳動物では、日内リズムは視床下部の視交叉上核と呼ばれる細胞集団で作られるものがよく知られています。網膜神経節細胞にはメラノプシンという視物質を発現するものがあって、その軸索は視交叉上核へ投射し、光の日内変動を脳に伝えます。通常朝の明るい光によって視交叉上核はリセットされ、日内周期が補正されています。しかし光の照射は日内リズムに不可欠なわけではありません。視交叉上核の細胞を取り出して光とは無関係な環境で培養してもしっかりとリズムを刻み続けるからです。ヒトでは24~25時間周期くらいで、これは自走リズムと呼ばれます。自走リズムは細胞内の時計遺伝子によって支配されています。自走リズムは、時計遺伝子によって発現するmRNA転写因子の周期的産生の律速性に依存しています。このような機序で日内リズムが作られていますので、日内リズムを作る脳内神経伝達物質は存在しないといってよいのではないでしょうか。

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