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神経の伝達物質としてアミノ酸が用いられる理由とは?
生物の情報伝達物質にグルタミン酸なのどのアミノ酸が一部含まれますが、なぜアミノ酸を情報伝達物質に選んだのでしょうか?分子構造的に神経伝達物質として有利な点があるのでしょうか?
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ポテンシャルエネルギーがどうこうだとかこじつけることは出来るのかもしれませんが、それは本当の理由ではないでしょうし、恐らく正解は現時点での科学では分からないでしょう(生命の誕生や進化が完全に解明されれば別ですが)。 そこで、今その理由を考えてみました。 まず、生物が有しているのは核酸・糖・脂質・アミノ酸とそれらの分解・合成物です。まあ、ミネラルとかは除外しておきましょう。除外する理由は水の中にあまり溶けてないからです。 分解物や合成物は作るのにエネルギーがかかりますし、何より手間がかかります。ということで、分解物や合成物はなしです。 核酸はいいですね。使ってない核酸は利用価値があります。とはいえ、アデニンはエネルギー源に使われていますからなしです。グアニンはアデニンみたいにπ電子が多いのでいいのではないでしょうか。実際、グアニンは情報伝達物質に使われています。残りの塩基?さあ、どうなんでしょう? 糖は別の意味でエネルギー源です。使わないものは貯蓄しておきたいものです。ということで、これもなしです。 脂質はどうでしょう?細胞膜の構成に必要ですしが何よりエネルギー源にもなります。当然これも貯蓄しておきたいのでなしです。 アミノ酸、これはいいですね。タンパク質を合成しないときは余ってますし。 ということで、アミノ酸はエネルギー代謝という観点で見れば使いやすい物質なのではないでしょうか。
お礼
ご回答ありがとうございます。 なるほど、分子構造に大きな利点があるというよりも、体内で余っている使い勝手の良い物質という切り口で考えたほうが良さそうですね!大変参考になりました!