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4月に終了するモーゲージ担保証券(MBS)の買い入れプログラム終了がど
4月に終了するモーゲージ担保証券(MBS)の買い入れプログラム終了がどのようなものか? また経済にどのような影響を及ぼすのか?と言う点について質問があります。 MBSは不動産ローンの流動化のために組成された証券で政府の機関であるファニーメイ?などが発行したものと理解しています。 住宅価格の下落でMBSの価格が急激に下がりました。 この買い入れプログラムの目的は、証券価格の下落に歯止めがかからないのでFRBがある一定の価格で買い支えある一定の価格を保証しかつ、住宅ローンがおこなえるようにMBSの流動性をたもつ(需要を与える)と言うものなのでしょうか? つまりこの制度がなくなると、価格の下落には歯止めはかからず、住宅ローンを組みたい人は貸していないので住宅ローンを組むことができずさらに不動産価格の下落を招く負のスパイラルが止まらないということでしょうか?
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- umaruko
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少~し難解な話になるので覚悟してください(笑 まずMBSとは不動産を担保にした証券のことです。発行体によって主に2つに分けられます。 1.準公的機関のMBS=エージェンシーMBS 2.民間機関のMBS=金男とか、もる☆すたが発行しているやつ 主な違いは(やはり)エージェンシーMBSはアメリカ国家が保障するだけあって格付けが高かったこと(米国債に準ずるものだった)、あとはエージェンシーMBSはCMBS(商業用不動産に対するローン債権を証券化したもの)を発行していないこととかですかね。 参考:http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%8D%E5%8B%95%E7%94%A3%E6%8B%85%E4%BF%9D%E8%A8%BC%E5%88%B8 http://electronic-journal.seesaa.net/article/105932200.html さて今回のFRBのMBSの買取はこのうちのエージェンシーMBS(以下AMBS)の話になります。このAMBSの発行体はジニーメイ・ファニーメイ・フレディマックの3つですね。これら政府系機関のMBSの買取というのが今回の質問でしょうか?(あってますよね?) 参考:これに関しての炉板ーの記事 http://jp.reuters.com/article/idJPnTK853187720090819 >>FRBは2009年に入り、年内に政府機関MBSを最大1兆2500億ドル、国債を3000億ドル、政府機関債を2000億ドル買い取る計画を発表した。 ○補足すると政府機関債とはファニーメイ・フレディマックの発行する社債のこと。国債の買取は去年末に終了済です。 えーっと、この件は質問者さまの見解でよろしいかと。FRBがAMBSの買取をやめたら住宅市場の流動性が失われ住宅価格の下落につながります。FRBは民間が買い支えるから大丈夫とかいってますが… カンザス連銀総裁:FRBは予定通りMBS買い取り終了を http://www.bloomberg.co.jp/apps/news?pid=90920008&sid=aIinuzyI61JY ポジショントークな気がしないでもない…。まあ今期のアメリカの銀行の決算を見る限り、まあ買い支えてくれるかもって感じもありますがね。(町銀行とBOAはアレでしたが) 以下この回答を作成する際の副産物を置いときます。(なんか役に立つかもと思いましたので) ○FRBのバランスシート http://www.federalreserve.gov/releases/h41/ 今はAMBS買取量は9000億ドル強。あと3000億ドルぐらいでしょうか? ○住宅市場を支えるFHAがやばいんじゃないの? http://ryuzaburo.seesaa.net/article/127685626.html FHAとは? http://www.nomura.co.jp/terms/japan/re/fha.html ジニーメイとFHAが最近のアメリカ住宅市場を支えていたのですが、FHAが根を上げ始めたという話。まあこれはマイナス要因ですね。 ○中国がエージェンシー債から逃げているという話 やはり中国の動向も注目しておくべきかと。そうしたときに事実として出てくるのは完全にエージェンシー債を売りに出しているって事実ですね。 ソース http://www.ustreas.gov/tic/country-longterm.shtml のここらへん↓ http://www.ustreas.gov/tic/s1_41408.txt 2つの見方があって、中国はアメリカ住宅市場が4月以降に悪くなると予想して4月以後買い叩くのか、それとも完全につぶしにかかっているか。こればっかはわかりませんね…。どうにせよマイナス要因。 ちなみにこの件に関して日本はなんともいえない感じです。様子見モードかな。しかしながら確実に買い増している国があります…。 Korea, South (43001) http://www.ustreas.gov/tic/s1_43001.txt これはプラス要因か?そういうことにしておこう…。
お礼
お礼が遅くなりましたが、大変ご丁寧なご説明誠に有難うございました。