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小選挙区のメリットについて
選挙制度の説明として妥当なものはどれか。という問題があります 選択肢を一つ抜いてみると、 小選挙区制は、1選挙区の定員を1名とし、その選挙区内で多数者の支持を得た者を当選者とする制度であり、同一政党内における同士討ちの弊害が少なくなるなどの長所がある反面、大量の指標が出るなどの欠点も指摘されている。とあります。 ちなみに答えは正解となっているのですが、小選挙区では定員が1名なので同一政党内では公認争いは出にくいと思います。ですが同じ問題の選択肢の解説で、「大選挙区制では同一政党で複数の議席を獲得することも可能であり、小選挙区制に比べ公認争いは生じにくい」とあります。 個人的な考え方では大選挙区制だと当選者が多い分、小選挙区制よりも公認争いが起きると思うのですが、いまいちどう理解すればよいか分かりません。 適切な解説お願いします
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「公認候補(公認)」というのは、選挙の際に、各政党が、「この候補者は、自分の党に所属する候補者です」と言うことで応援している候補者のことです。 そして、当選した場合は、その政党の議員として政治活動を行います。 選挙では、民主党、自民党、共産党、公明党、社民党……など、各政党が選挙区に公認候補を送り、その中で得票を争って大選挙区制では当選ラインの上位数名の中に入ることを、小選挙区制では得票数1位となることを目指して、選挙区の人々に、自分に票を入れてください、と訴えることになります。 で、小選挙区制の場合、各政党が1つの選挙区に送り込む公認候補は1人だけ、です。 いや、ルールとしては別に2人でも3人でも送っても良いのですが、1人しか当選しない場所に2人以上を送り込んでも、票が割れて自滅するだけになりますので、それはしません。 そこで問題となるのが、誰を公認候補にするのか、です。 A区という選挙区があり、そこにX党に所属する2人の人が立候補したい、となった場合でもどちらか一人しか公認することは出来ません。上に書いたような理由からです。 そうすると、その2人のX党員は、選挙に立候補する前に、どちらがX党公認候補に選ばれるのか、というのを争わなければならなくなるわけです。 一方、大選挙区の場合、一つの選挙区から、複数名の当選者が出ます。 A区から出たい、というX党員が2人いても、両方を公認することが出来ます。上手くすれば、2人とも当選することも可能だからです。 ただし、この場合は、選挙戦が始まると、他の政党の公認候補と戦うだけでなく、各候補者は同じ政党の公認候補とも戦わなければならなくなります。同じX党の支持者を両者で奪い合うとか、そういう形にもなってしまうわけです。 つまり、小選挙区制の場合、選挙に立候補する以前に、各政党の中で誰を公認候補とするのか? という争いがあり、その結果として出てきた各政党1人ずつの公認候補たちが、今度は選挙戦の中で争う、ということになります。 一方、大選挙区制の場合、公認候補も複数人送り込むことが出来るので、小選挙区ほど「公認」を得るための争いは激しくならないわけです。しかし、いざ、選挙戦が始まると、今度は同じ政党の候補者も敵となるため、同士討ちなどということも起こる、というわけです。
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- mat983
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小選挙区制になって様変わりしたことは、1選挙区1名の当選者のため、候補者が乱立する事がなくなりました。 少人数の候補者に絞られたため、事実上派閥の意味がなくなりました。 派閥は存在しますが、過去の派閥とは様変わりし、影響力が落ちました。 また、政権交代がたやすくなったことです。 民主党政権誕生は小選挙区制になったことが一番大きいです。 >同一政党で複数の議席を獲得することも可能であり、小選挙区制に比べ公認争いは生じにくい これは派閥間の党公認を求める力が落ちたことです。 1名しか勝てない以上、派閥ではなく党が前面の出て候補者を調整するからです。落選したらその選挙区は全滅なので派閥の意見ではなく、勝てる候補者擁立が大前提になります。