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前受金について

前受金は、どうして負債に分類されるのでしょうか? 企業が法的に負う金銭の弁済義務(法的債務)ではないですし、買掛金や支払手形などの金融・財務活動(確定債務)が、負債なのもしっくりきます。 将来、約束の品物を渡さなければいけない義務、サービスを提供しなければいけない義務、がどうして負債なのでしょうか?どうもしっくりきません。基本的なことですいません。よろしくお願い致します。

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回答No.2

たとえば物品販売業の場合、前受金というのは、将来当社が引き渡すであろう商品の販売代金を前もって先に受け取った場合に使う負債科目ですね。 当社にとっては、今現在は商品をお客さんにまだ引き渡していませんから、「売上」にはできません。 もしも万が一、いろいろな事情により約束した商品をお客さんに引き渡せなくなってしまったら、どうしますか? 業種にもよるとは思いますが、一般的に言って、そういう危険性がまったくないとは誰も断言できません。 もしそうなったら、通常は売っていない(引き渡していない)商品の代金は返金しなくてはなりません。 つまり、将来お金を支払う義務がでてくるわけです。 ゆえに、商品を引き渡していない(売っていない)わけですから、代金を単に預かっているだけであり、まだ負債とせざるをえないのです。 商品をお客さんに引き渡した時に商品を売ったことになるのですから、この時にお金を返金する義務が完全に消えるのであり、晴れて負債ではなくなります。 その代わり、負債が消滅すると同時に「売上」という収益が生じることになります。 重要なポイントは、「売上」という収益が法律上、いつ確定するのかということです。 原則的には、「商品の引渡し時点」をもって確定します。(ここが非常に重要。) 売上が確定するということは、前もって受け取っていた代金の返金義務がなくなるということであり、そのお金は100%確実に当社のものであり、もはや負債ではないということです。 したがって、まだ売上が確定していない前段階では、販売完了前に入金したお金は単なる預かり(負債)であり、いつキャンセルとなって返金することになるかもしれません。 商品をまだ売っていない以上、そのお金はまだ当社のものではないので、負債とするわけです。

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  • satosui
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回答No.1

会計でいうところの負債は将来資産を減少させるような経済的負担全般をさします。 もともと貸借対照表(以下B/S)には大きくわけて資産と負債と純資産しかないわけですので、この中なら負債が1番しっくり来ますよね? じゃあ仮にB/Sに前受金は負債じゃないので乗せなかったとしましょう。あなたが投資家なら前受金が多い会社とそうでない会社とどっちに投資しますか? おそらく後者でしょう。前者は将来多くのサービスを無償で提供しなければなりません。ということは経済的資源が流出しますよね。明らかに不利です。 そういった将来の経済的資源の情報を投資家に提供するのがB/Sの役割なので前受金は負債に計上されてます。 会計は法的性質で作られてるのではなく、適正な損益計算という目的の為に作られているのでしっくりこないのかもしれませんね。

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