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自然科学離れ

大学生です。 今の大学を見ていて感じることがひとつあります。 それは「理科離れ」「自然科学離れ」とでもいうべきものです。 総合大学を語っていながら自然科学系がないのです。 また教養からも自然科学が殆ど外されています。 これは致命的ではないかと痛感しています。 大学という学問の場で自然科学がないのは、人気取りではないかと勘ぐりたくなります。 これがほかの教育機関(高校など)などに影響を与えているのではないかと疑っています。 総合大学を語りながらカリキュラムに自然科学がないのは間違いではないでしょうか。

みんなの回答

  • ShellCera
  • ベストアンサー率46% (12/26)
回答No.1

 大学が自然科学教育でおかしくなっていると感ずるのには同感です。  1980年代以降、文部省は高校の理系科目の教育内容の削減政策を行った。現在、高校の理科の科目は、伝統的に物理、化学、生物、地学に分けられていた科目を13科目に細分化して、そのうちの2科目を選択すればよい。地方の国立大、私立大等は、学生募集の関係で更に受験科目は少なくなっている。高校でも受験科目に合わせて勉強することになり受験に関係のない科目はおろそかになっている。    従って、高校で履修しなかった科目の場合、大学に入ってもその科目の知識水準は中学レベルである。立花隆氏の著書によれば、東大の理科二類は農学、三類は医学部への進学コースであるが、生物を学んでこなかった学生は約4割に達するとのことです。生物について中学レベルの学生がバイオを学んだり、医者を目指すことになる。東大でも生物の補習授業が行われている。機械系の学生がニュートンの力学を知らないようなことも生じている。このような学生を入試で受け入れているのが大学の現状です。    1980年代の教育システム変更後、約30年経過、極端な場合、専門以外は中学レベルの知識しか持たない人間がそれぞれの分野で中核な人物になりつつある。専門以外は中学レベルの准教授、 教授も出現しているだろう。そのような教授に教わった学生が卒業して小学、中学、高校の教師になる。すでに、学力低下の連鎖反応が生じている。大学教員においても、レベルの低下が生じている。   大学のカリキュラムも高校の理系科目の減少とともに変わりつつある。大学教員の経験上余り自然科学の必要性を感じなくなってきていることや自然科学の科目を開講しようとするとその前に高校レベルの補習教育をしなくてはならないことになり、文系では高校時代、自然科学を全く学んでこなかった学生、中学レベルの学生を相手にすることになります。    日本の自然科学教育システムや大学入試等を変えないと、立花隆氏が指摘するように"知的亡国"になると心配している。スパコンの事業仕分けの問題では、偉大なるノーベル賞受賞者、著名大学の学長達が「科学技術は大切だ」と中学生でも言える発言をしていたが、教育システムやポスドクの問題など、文科省に対しても発言して欲しいと思っている。

jun_kei
質問者

お礼

貴重なご意見ありがとうございました。 自然科学を教養で教えないのは間違いだと思います。 最近増えてきた医療、教育、体育などすべて自然科学が関係しています。これらに関連した科学を高校、大学で教えないのは科学軽視 でしかないと思います。日本は科学技術リテラシーが低く大変問題です。