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カトリック信者は体外受精できないのでしょうか?
カトリックは生命の操作をしてはいけないと聞きます。しかしカトリック国で体外受精は行われています。この矛盾はどうなっているのでしょう?
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カトリック信者です。 カトリック信者は体外受精をすべきではない。 というのが、一番ふさわしい答えだと思います。 基本的に、カトリックと一口に言っても、10億人以上の信者があり、地域によって、または個人によっても信仰のあり方はそれぞれです。 また、国によっても比較的カトリックの伝統にのっとった法律を作る国であるアイルランドと、フランスのように法律にまで、カトリックの信仰を強要すべきではないと考える国民性の違いがあります。特にフランスなんかは、移民でカトリック信者でない国民も多くいますし。 カトリックの教えというのは、「許されてもいないが、禁じられてもいない」という概念が一番ちかいのではないかと思います。 たとえば、体外受精によって授かった子供が、カトリックの教えとして、間違った子どもかといえば、答えは明らかにNOですし、体外受精をした子どもを作ることをした両親、あるいは精子、卵子提供者がそれ以後、絶対に神様からの救いを得られないかとというと、それこそ神のみぞ知る。ということになります。 ですので、生命操作を行った人(中絶、コンドームの使用等も含めて)でも、その後、そのようなことがないように積極的に、告解(神父に罪を犯してしまったことを話し、許しを求める祈り)をしたり、カウンセリングの機会を提供したりすることに積極的です。 聖書には、こんな記述があります。 「朝早く、再び神殿の境内に入られると、民衆が皆、御自分のところにやって来たので、座って教え始められた。そこへ、律法学者たちやファリサイ派の人々が、姦通の現場で捕らえられた女を連れて来て、真ん中に立たせ、イエスに言った。「先生、この女は姦通をしているときに捕まりました。 こういう女は石で打ち殺せと、モーセは律法の中で命じています。ところで、あなたはどうお考えになりますか。」イエスを試して、訴える口実を得るために、こう言ったのである。イエスはかがみ込み、指で地面に何か書き始められた。しかし、彼らがしつこく問い続けるので、イエスは身を起こして言われた。「あなたたちの中で罪を犯したことのない者が、まず、この女に石を投げなさい。」そしてまた、身をかがめて地面に書き続けられた。これを聞いた者は、年長者から始まって、一人また一人と、立ち去ってしまい、イエスひとりと、真ん中にいた女が残った。イエスは、身を起こして言われた。「婦人よ、あの人たちはどこにいるのか。だれもあなたを罪に定めなかったのか。」女が、「主よ、だれも」と言うと、イエスは言われた。「わたしもあなたを罪に定めない。行きなさい。これからは、もう罪を犯してはならない」 生命倫理に反することをしようとしている人には、やめたほうがいいよ。と言うのは正しいのです思いますが、罪を犯してしまった人を裁くためにイエス・キリストはきたのではなく、罪を犯した人、弱い人たちと寄り添いながら、生きたイエスの行動を考えると、法律によって禁止する、あるいは罰することが適当かどうかについては、かなり疑問があります。
お礼
数少ないカトリック信者の方に回答頂き、そして詳しくありがとうございます。実は参考URLは私も見ていて、厳しすぎると感じ、質問のきっかけの一つでもありました。許されないのなら、神様は体外受精という能力を人に与えたのに、現に子供を授かり幸せを得ている親(信者)を祝福して下さらないのか?など、次々と疑問に思ってしまっていました。ありがとうございました。