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実際のところ、絶対音感って何?
あまり調べずに聞くのもどうかと思いますが・・・。 絶対音感というものがよくわかりません。言われている意味は知っています。 しかしよく理解できません。「絶対」というからには絶対であるはずですが、しかし基準音自体が変化してきているのに何が絶対なのか?とも思いますし。相対音感と言われるとわかるのですが・・・。 またピアノを弾く人が絶対音感の持ち主だというのもわかりません。 私には「絶対音感」なるものはありません。でも幼いころからピアノを弾いていたので、自分が今叩いているキーボードの音、PCの内部から聞こえる動作音、冷蔵庫の低い振動に近い音などがドレミファソラシドの中の、どの音からどの音の間、だいたいファからソの4分の3の音、なんていうことは考えなくてもわかります。そういう訓練を受けました。でもいらいらはしません。習う以前から音はありました。だから私にとって習い覚えた音階は、一つの目安にすぎません。 私が、一番違和感を覚えるのは「絶対音感の持ち主」がいうところの「音程からはずれた音を聞くのが苦痛だ」という告白です。それが単に記号から頭で考えているように思えるところが苦手です。(そういう人間に限って調律前後のピアノの音の違いに気付かなかったりするし・・・)はじめに音ありきではないように見えてしまうからです。融通のきかなさを誇らしげに自慢されているようなむずがゆさが先立ったまま「絶対音感」を考えてしまうため、かなり偏見込みだとは思います。 しかし、音を色のように捉えるのは間違っているんでしょうか?所詮、よどみなく流れるものの中から人間が便宜上ある程度の間隔で印をつけたものが音階・音律でしょう?今、絶対音感と呼ぶのはしかも18世紀以降ヨーロッパの平均律でしょう?それを「絶対」と呼ぶのはなぜですか? 絶対音感ってなんでしょうか?
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貴殿のお求めになっている回答があるかどうかは断言できませんが、音楽学者 東川 清一 氏の著作「移動ドのすすめ」という本の中に、音感についての仔細な解説があります。お手間でなければ、ぜひご一読をお勧めいたします。 小生としては、音(音波)を記憶する先天性の才能に「楽音を聞く」経験が加わって「絶対音感」とも言うべき現象が現われる、と自分の体験を元に考えます。 小生の場合、その経験部分(三つ子の魂)の元になっているのが、実家にあった古い足ふみオルガンで、今考えるとA=439~440Hzくらいのピッチの楽器です。これが基準で各12音を覚えましたから、A=443のピアノや回転数の上がってしまったレコードは頭の中の楽譜とずれてしまってホント、気持ち悪かったです。(でもそれ以外の部分で、演奏自体が良かったのでレコードは妥協して聞いてました。) それから、クラリネットのA管とB♭管の持ち替えが出来ないんですよね。同じ指使いで出てくる音が半音ずれているため、頭の中の楽譜と一致しなくて苦しいんです。リコーダーはC管、F管がありますが、CとFが離れているため、ぜんぜん別の楽器として覚えこみ、それほど苦労はありませんでした。これが絶対音感ではなく相対音感の持ち主であればこんなことには先ずなりません。 ところで長いこと自分の事を「絶対音感」保持者と思っていましたが、東川氏によると、私のレベルは、厳密な意味での絶対音感保持者ではなく、近似的「絶対音感」保持者になるらしいです。 ピッチというのは時代によって変わっていますし、調律方法も純正調、ピタゴラス調、ミーントーン、平均律、と時代で変化しています。たぶんその時代の、もしくはその地域でよく耳にすることの出来たピッチによって、時代別、地域別の絶対音感なるものがあったであろう、と小生としては予想します。果たして「絶対」と呼んでいいものでありましょうか。厳密に言えば疑問ですね。 他人の著書の紹介だけだと無節操と思われるかも知れませんでしたので、自分なりの意見も補足してみました。
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- tempoprimo
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あまり調べずにおこたえするのをお許しくださいね。 私もあなたの考え方と同じです。 そもそも、絶対音感って、何でしょうね? 19世紀以降、Aの音(ピッチ)が高くなっているのですから。いまだって、443だったり、442だったり、派手に鳴らしたいときは445ということだってあるわけでしょ? 相対音感のほうが大事だと思います。ましてや、それをもっていることを自慢するなんて、生活しづらいだけなのに。 本来、子供の頃はみな持っているものなんでしょ? 私はオリジナル楽器演奏をよく聴きます。自分では現代楽器を使っています。だいたい、半音くらい違うんですよ。 絶対音感がある人は、いわゆる古楽を純粋に楽しめないでしょうね、お気の毒です。 特にクラシックをやる人間にとって、相対音感があれば十分でしょう。だって、絶対音感のAは、いくつなの?442か443でしょうか?それとも440? ややっこしいですよね。コンマスのAの音に全員そろえなくてはいけないのに、自分のAを主張してはアンサンブルは出来ません。 私もよくわかりませんが、絶対音感云々って、ただピアノ教育での狭い範囲じゃないのかしら。ピアノメーカーの陰謀だったりして・・・。 そういうひとに、チェンバロやヴァージナルの音楽を聞かせたら、どういうことになるのかしら? まず、ドレミという音階だって、固定ドと移動ドのふたつの考えがあるんです。固定ドの考えは私は支持しません。 私は、日本の音楽教育をだめにしているのがそもそも、その絶対音感だと思いますよ。話がひろがりました、ごめんなさいね。 参考になりましたら幸いです。
補足
回答ありがとうございます。ズレがあるというのは、わからないわけでもないですが(ド~♪と歌われながら、ドとずれていると体がねじられるような変な気持ちになりますよね)、私がすごくびっくりしたのが北アフリカやマレーシアの音楽です。 最初に聞いたのが中学の時です。今まで習っていたドレミとぜんぜん違うから(音ですからぜんぜんは違わなかったですけど、ドレミのどの音にもあてはまらない音が多かったからやたら複雑に聞こえました)すごくびっくりして、同時に新鮮でした。 オリジナル楽器とか、古楽とか・・・まったく存じませんでした。音の世界はいろいろでいいと仰るのに、賛成です。もしかすると、絶対音感とはある一定の権威のもとの絶対かもね、なんて毒を吐いてみたりして。 人間が認識できる音のずれには限りがあります。1Hzの違いを聞き分けられても、0.1Hzの差はわかりません。また人間の可聴音域を超えてしまうとやっぱりわかりません。 絶対音感とは、ある程度の正確さ、っていうことでよいのでしょうか?それを体が覚えている人、でしょうか・・・。子供の頃は誰もが持っているものなら、それを絶対と呼ばれるのはわかるような気もしてきました。 回答ありがとうございました。
- shota_TK
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多分,「絶対」という語の音感に抵抗があるんですよね? これは,科学の分野で使う学術用語なんです.だから,「絶対音感」が「絶対に必要」とかいう意味ではないんですよね.近代になって,音というものを科学的に研究するようになり,便宜的に付けられた名称です. 参考URLに詳しく出ていますが,多分,これを書いた人は質問者さんと同じような考え方だと思いますので,参考になると思います.結論として,「音楽に絶対は不要」ということのようです.
補足
回答ありがとうございます。紹介して頂いた参考URLは、ちょうど質問を立ち上げる前に開いていたページでびっくりしました。有名なところなんですね。 えー、他意があるわけではないのですが、少し補足させてもらってもよいでしょうか?「絶対音感」を「絶対に必要」という意味だから違和感を覚えるのではなく、「絶対」ではないものを「絶対」と呼ぶから・・・正確には、「その音感を持っている者(おおむね自分)を絶対的な存在として捉えている」絶対音感保持者に対する違和感もいっしょにあるのです。 こういうと波風が立ちそうですけれどね(;^_^A。 相対にたいして絶対、だとはいいますが、持っていないと思われる人間でも人間の可聴域のうち、高い音を高いと思い、低い音を低いと思っているはずです。それが他人より厳密に、細かい範囲でラベリングできるからといって、それは特別境界線が引けるほどのものではないのでは?と思ってしまいます。 そう思う理由は、犬です。人間よりもはるかに高いレベルで音を認識している犬から、他の動物はさらに違う聴覚を持っているらしいと学びました。 人間同士だから、ある程度の御札をありがたがってしまうのではないかと思ってしまって。 回答ありがとうございました。
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補足
回答ありがとうございます。ここしばらく、先天的な才能とはなんだろうというふうに考えていました。 訓練しなければならないけれど、その訓練次第ではほとんど全員が得ることのできる音感は、どのように考えればよいのでしょうか。 ご紹介頂いた「移動ドのすすめ」は残念ながら、まだ拝読していません。お金がないので図書館の予約を入れたのですが一人、ずっと占有している方がおいでのようです(^_^;。いつか必ず読みますね。 「音(音波)を記憶する先天性の才能に「楽音を聞く」経験が加わって「絶対音感」とも言うべき現象が現われる」という考えを経験上から得られたとのこと。ずっと長い間何かにふれていた方が、まとめあげた意見というのは非常に参考になります。本当のところを言い当てていることのほうが多いと思うから。 なにがしかの潜在能力が、音感には絡んでいるのでしょうか。 クラリネットとリコーダーのエピソードも興味深かったです。 私はソプラノ、アルト、テナー、バスと一通り吹きました。指遣いが少しずつ違うところは別として、ソプラノからバスまでずっとつながった一本のリコーダーを、細いほうから順にちょんぎって、担当する音を一部分重ねて作った楽器、というイメージでした。ゲーム感覚でおもしろかったです。クラリネットは吹いたことがないのですが、なぜ作った人は半音ではなくいっそ半オクターブぐらいずらさなかったんでしょう。 厳密な音感をおもちの方だと、そんなところで苦労があったのですね。 絶対音感は、時代によってかわってしまうものですから正確には「絶対」ではないと思います。不変不朽のものだけが絶対と呼べるのですから。 しかし、その個人のなかで確定されているということで、そのときだけ考えればそう名付けられたのは不思議ではないのだと思います。 ご回答ありがとうございました。