現在の基準法にのっとった在来軸組工法は、伝統工法にくらべて木材の調達が容易です。伝統工法は大きな材料が必要で、今の林業ではなかなかまかなえません。ニワトリタマゴ論になってしまいますが、林業が廃れてしまっているのも事実です。
在来軸組は簡略化された構造計算で合法に建てられますが、伝統工法はかなり複雑で、構造計算が難易です。現行法で合法に建てられるのは限界耐力設計法という方法になります。(大変特殊で費用もかかります)
工期も倍かかりますし、一般庶民には縁遠くなってしまったようです。
現在は純粋な伝統工法は神社仏閣以外はほとんどないのでは?土壁の住宅も、ブレスなどで耐力壁を配置して無理やり現行法に合わせたりしているようです。
古い伝統工法の住宅は、断熱施工や開口部のサッシ化などで快適に生まれ変わることはできます。
佐藤 直子(@n-space) プロフィール
一級建築設計事務所を開設しています。住まいに関しては、安全で安心、居心地の良さのほか、動線・収納計画や美しいインテリア、コスパの良さなど、様々なご提案をいたしております。店舗や賃貸物件などでは事業計画...
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