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昔の船舶はどうして緯度経度が分かった?
人工衛星からの電波受信などなかった時代、船は海上で自分の位置をどうやって測っていたのでしょうか? 例えば、海軍の軍艦が、「東経○度、北緯○度で敵艦隊を発見」とかいうのは、どうやって位置を割り出していたのですか? 日本海海戦で第二戦隊は、誤認によってバルチック艦隊の主力から遠ざかってしまった第一戦隊を無線で誘導するのに、どう指示を出したのですか? 付近に島などない広大な海洋では、基準や目標になるものがありません。
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緯度については、太陽の南中高度(角度)、北極星の見える角度なんかから、割と簡単に分かります。 経度の測定は昔から困難な作業でした。 電波やGPSで計測する方法以前には、正確な時計と、天体の角度を正確に測定できる六分儀を使って割り出すという方法が利用されてきました。 割と最近までは、外洋へ出る船舶への常備が義務付けられていたかと。 六分儀 - 航海計器の六分儀 http://sextant.to-thesea.com/
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- cyototu
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#3です。 >ところで、「一寸」とはどういう意味ですか? 私は長い間アメリカに住んでいるので、この言葉を日本では余り使わなくなってしまったことを知りませんでした。一寸(ちょっと)とは、ほんの少しとか、わずかな、と言う意味です。昔ドリフターズという人気喜劇グループのお笑いの定番の一つが「一寸だけよ」と言っていました。一寸(ちょっと)の反対が一杯(いっぱい)です。一杯という言葉も使われなくなっているのでしょうか。 昔のゼンマイで巻く時計のなかには、大型の時計でも腕時計でも、テンプという部品が入っていました。これが規則的な振動を制御して時間を正確に刻んでいたのです。こんなわずかな発明のおかげでアメリカ大陸が発見されたなんて、凄いと思いませんか。
お礼
私が無学でした。 「一寸」は、「いっすん」とだけ読むと思っていました。もちろん、意味は「ちょっと」とか「わずか」ということは知っていましたが。 今、「ちょっと」を打って漢字変換で試したところ、ちゃんと「一寸」と出ました。おかげで勉強になりました。 テンプ→そうした小さな発明でも文明を飛躍的に発展させるのですね。
- cho4
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位置の確認に六分儀が使われていたのは確かですけど 当然ながら、戦闘中にいちいち測位をすることはできません 船は航行中に、海図室に置いた海図に、現在位置を航海士が 随時書き込んでいくようにしています 速度と針路で、積分していくわけです 時々、測位して、誤差分の補正をするのです 今ではGPSにより、自動的に海図が表示されますけど ちなみに、慣性航法装置が発達するまでは、飛行機も 同じように飛んでいました
お礼
海図に書き込むといっても、戦闘中の船の針路や速度なんてコロコロ変わるのだから、航海士はさずかし大変だったでしょうね。 そうそう、私は船と同様に飛行機についても知りたかったのです。ありがとうございました。
- cyototu
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大変良い質問ですね。この質問は、一寸した工学的な発明が人間社会をどれだけ変えてしまうかという問題の大変良い例を与えております。磁石の存在は大昔から知られていました。その磁石があれば南北の方向が分かり、また、北極星の見える角度は分かれば、緯度は分かります。しかし、経度を計るためには磁石だけでは駄目で、正確な時計が必要です。ある時刻にどの位置に目指した星が見えるかを調べれば、経度がわかります。大航海時代以前の正確な時計は振り子時計でした。しかし振り子時計は船の上では使えません。したがって、大航海時代以前では船乗り達は、陸が見えなくなることを極度に怖れました。ところが、テンプが発明され、波の上で揺れる船の上でも正確に時間が計れるようになりました。その結果、船乗りは陸が見えなくても怖れなくなり、その発明から何年も経たない内に、大航海時代が始まり、人類はアメリカ大陸を発見することが出来たのです。 見方によっては、テンプという一寸した発明がアメリカ大陸の発見を可能にしたのです。 最近の別の例では、ここ40年ばかりのアメリカ南部の大学の質の飛躍的な進歩に、一寸した工学的な発明が役割を演じています。それ以前は、南部の夏の暑さは大変な物で、どんなにお金を積んでも、大学の優秀な先生方は南部の大学に来てくれませんでした。ところが、その頃からエアコンが大学や各家庭に普及し始め、南部でも研究環境が出来上がりました。そこで、南部の金持ち大学は金に物を言わせて、北部の優秀な先生方を沢山引き抜き始め、南部の大学の質が階段関数的に飛躍したのです。エアコンが大学を優秀にしたといっても過言ではありません。 また、現在、日本車の工場がアメリカ南部に沢山出来ていますが、それにも、ここで言ったエアコンが重要な役割を演じているはずです。昔から、南部には労働組合がないので、会社としては、労働者を好き勝手に半ば奴隷的に扱えるはずなのに、なかなか工場が南部に引っ越して来ませんでした。幾ら労働力が安くても南部の暑さは生産性に関して大変マイナスな作用をしていたからです。これも、エアコンの導入で解決しましたので、南部では安い派遣労働者達に群がるように、色々な企業が進出するようになりました。 テンプの発明と言い、エアコンの発明と言い、我々から見て一寸した発明に思える物が、人類の社会的進歩に多大な影響を与えることができるのですね。
お礼
ところで、「一寸」とはどういう意味ですか? 天体と時計で観測していたんですね。よく分かりました。 しかし、この広い地球で、そんなことで正確に位置が分かるとは驚きです。
- mbp
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星も太陽も月もあるので、正確なカレンダーと時計と分度器があれば位置は分かります。(天測) GPSが普及する前は、ラジオ波を使うロランで測位してました・・というかロランはまだありますが・・・。 前にテレビでみたベトナムだかそのあたりの漁師さんが、ラジオをぐるぐる回して、この角度でこの国の何とかいう放送局、別の角度でこの放送局がはいるから 自分の位置はここだとやっていましたが、ロランもGPSも天測もやっていることは同じです。
お礼
「ロラン」、調べました。ようするに電波を受信して位置を割り出していたのですね。 ロランが出現する以前は、太陽や星を基準にしていたのですね。 なるほど。よく分かりました。 ずっと疑問に思っていたので、これですっきりしました。
お礼
へぇ~、六分儀という機器によって測定していたのですね。昔でもそんな高度な機械があったとは驚きです。 でも、そんな小さな機械で正確に測れるものなんですか? 太陽や北極星を基準にということは、雲のある日は測定できなかったということですね。