デザイナーの「忙しい」を、他のどんな職種と比べるかにもよるのではないでしょうか。
例えば、銀行や役場の窓口業務やコールセンターのように
「営業時間以内しか稼働しない」仕事と比べて
「デザイナーはなんて忙しいんだ」と嘆いても、あまり意味はないですよね。
私は、この商売は「忙しくて当然」だと思っているので、
忙しいのが嫌な方、ゆったり仕事を楽しまれたい方は
さっさと足を洗えばいいだけではないかという考えです。
どうしても長時間勤務になってしまう業界の構造や、
キチガイなクライアント、仕事ができない屑のようなスタッフ等の出現を
阻止することは不可能ですので、諦めるしかありません。
逆に、仕事がなくて暇なデザイナーのほうがむしろ問題なのではないでしょうか。
ただ、私も含め、たいていのデザイナーは、仕事がのろくて要領が悪い自分のことは完全に棚上げして、
クライアントや組んでいるスタッフの無能さばかりを責め立てがちですが、
デザイナー自身にも改善点は大いに潜んでいると思います。
今、私は毎日早朝から仕事を開始していますが、さすがに深夜勤務が常態化することはなくなりました。
さすがに定時帰宅は無理ですが、昔のように睡眠が足りずに一日中ふらふらということはなくなっています。
管理職になってしまったため、仕事のボリュームは昔よりも格段に増えていますし、
メールの件数も数倍になっていますが、それでも、朝から仕事を初めることを心がけたりとか、
全てのミーティングは時間以内で終わらせるようにするなどの効率化で、かなり負担は減っています。
あとは、作業を早くすることでしょうか。Mac操作がのろければ当然時間がかかるので、
オペレーションの速度アップに励むとか、細かい部分で改善を考えていくしかないですよね。