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会計士の勉強
僕は将来公認会計士になりたいのですが、大学を卒業するまでに会計士になるのは大変なのでしょうか?公認会計士は国家試験だけあって非常に大変だと思うのですがもし、会計士になれなかった場合、会計士になるためにしてきた勉強が活かせる他の国家資格はあるのでしょうか?
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公認会計士になるためには大学のほかに資格予備校に通いつつ、一日8時間程度の勉強を大体2~3年続ける必要があります。 大学に通いながらこの勉強時間を確保することはなかなか大変です。 大学の授業が出席を取らないものが大半であり、しかも会計士で勉強したことと定期試験の内容が関係あるのなら割と楽なのですが、そうでない場合は大学と予備校を両立させるのは本当に大変です。多くの受験生が大学と予備校の両立ができずに脱落していきます。最初に勉強を始めてから短答式試験までたどり着くのは大体2人に1人、そこまでたどり着いた人のうち、短答式試験に合格するのは8人に1人くらいでしょうか。そして最終的に論文式試験に合格する人は短答式合格者のうち5人に2人くらいです。つまり一発合格する人は100人のうち2~3人くらいということになります。ただ、大学在学中に会計士試験にチャレンジする機会はおそらく大学3年次と大学4年次の2回ありますので、2回以内に合格する人ということで言いますと、もう少し人数は増えるだろうと思います。 会計士のために勉強してきたことが生かせるほかの国家資格ということについては、代表的なところだと税理士資格でしょうか。会計士で勉強する財務会計論の範囲と税理士試験の簿記論・財務諸表論の範囲はほとんどかぶっています。ただし、税理士になるためにはその2科目のほかに税法科目を取得する必要があります。税理士試験で出題される法人税法、所得税法、消費税法も会計士試験の出題範囲になっているのですが、その難易度は税理士試験と比べるとかなり劣ります。 また不動産鑑定士にも会計学の試験科目がありますので、一応会計士の勉強を生かすことはできますが、税理士と同様、他の難易度の高い科目を勉強しなくてはならないので、あまり有利にはならないと思います。 ほかには国家資格ではありませんが、日商簿記検定の1級なら会計士の勉強をまじめにやった人ならほぼ間違いなく取得することができます。 一般企業に就職するのであれば日商簿記1級を取得していれば、かなり有利になるだろうと思います。 また公務員ということで言いますと、国税専門官の試験の出題範囲は会計士のそれと重なっているところがあります。会計学、商法、経営学は会計士で深く勉強するところなので、他の公務員受験生と比べて差をつけられるでしょう。