ファウスト第一部:何故この時制&文構造?Left(過去) the house, up the chimney, off she goes(現)!
こんにちは、いつもお世話になります。
David Constantine訳の現代英語訳 ゲーテ著、「ファウスト」を現在読み進めています。
その中でタイトル文の様に、過去時制と現在時制が混じったように見える文に出会いました。 一体どういう事なんでしょうか?
背景:ファウストとメフィストは、魔女に会いに行く。メフィストが魔女が在宅かと聞くと、門番から留守だと知らされる。 その時の門番のセリフ、
~~~~上記の本より引用~~~~
Gone carousing,
Left the house,
Up the chimney, off she goes!
~~~~~~~~~~~~~~~~
ご覧の通り、分詞構文には見えないのに接続詞が有りません。のみならず、off she goesと、現在時制の動詞まで入っています。どうしてこうなるのでしょうか?(off she goes!→方角を強調する為か、副詞を倒置で前に持ってきている。元の文はshe goes off.しかし、 何故現在時制???なのでしょうか)
意味は簡単に分かります「大酒盛りに行きました。煙突から上がって、家を離れ、お出かけになりました。」
僕だったら、
分詞構文の場合:Going off, up the chimney, leaving the house, she has gone carousing.
もしくは:She has gone carousing. Off she went up the chimney, and left the house.
等のような分詞構文or接続詞を使う、さらには時制もこうしないといけない気がします。
意味は分かっても、構造と時制がサッパリ分かりません、教えてくださいませんか、よろしくお願い致します。
セリフなので、きちんとした文の形をなしていないのではないでしょうか。
(She has) gone carousing, (she has) left the house.
Up the chimney, off she goes.
「(魔女は)酒盛りに行った、出かけたんだ、(魔女は)(いつも)煙突から出て行くのさ」
最後が現在形なのは、今回に限ったことではない習慣だからでしょう。
お礼
大達人、御回答ありがとうございます。 御解説を拝読して、やっと、この文のニュアンスが分かりました。 僕も大達人の様に細かいニュアンスまで読み取れるレベルに早くなりたいです。 leftの前にもshe hasが省略されていたんですね! leave-left-leftで過去分詞だったんですね、気が付きませんでした。現在に関連づけての「行った」、「出かけた」だから現在完了形だと気が付くべきでした。まだまだ、僕は初歩的なミスをたまにしてしまいます。 >最後が現在形なのは、今回に限ったことではない習慣だからでしょう。 このニュアンスが掴めて本当に質問して良かったと思いました。 こういう風にしっかりと理解しながら僕も読みたいんです。 本当に御回答ありがとうございました。