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イオン化エネルギーについておかしいと思いませんか??
ナトリウムNaでは、第一イオン化エネルギーより第二イオン化エネルギーの方が大きい。 この文に書かれていることは正しいらしいです。 しかし、納得いきません、第一イオン化エネルギーはナトリウムから電子を1個取り出してその時に発生するエネルギーのことですよね。 第二イオン化エネルギーはナトリウムからもう1個電子を取り出す時に発生するエネルギーのことですよね。 これって違うように見えますが、結局1個取り出す時に発生する量という点では共通しています。 要するに発生するエネルギーは同じということじゃないんですか??? また同じゃない理由を教えて下さい。 お願いします。
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- BookerL
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>第一イオン化エネルギーはナトリウムから電子を1個取り出してその時に発生するエネルギーのことですよね。 ちがいますよ。 #2さんの回答にあるように「電気的に中性な原子から電子を奪うときのエネルギー」です。Na原子から電子が奪われるとき、エネルギーが発生するのではなく、エネルギーが必要なのです。 Na原子は、電気的に中性のとき、11個の電子を持っています。この電子は、何重にもなっている「電子殻」といわれるところにあり、内側から「2個」「8個」「1個」という具合になっています。 http://www2.yamamura.ac.jp/chemistry/chapter1/lecture6/lect1061.html これで安定な状態なので、この状態から電子を1個奪い取るにはエネルギーが必要です。このエネルギーが「第一イオン化エネルギー」です。 ただ、このエネルギーは比較的小さくてすみます。それは、一番外側の電子が原子に緩やかに束縛されているからです。ちょっとのエネルギーですぐに原子から離れることができるのです。 一番外側の電子が奪われると、電子が10個の、ナトリウムイオンNa+ になります。この状態からもう一つ電子を奪うには、ずっと大きなエネルギーが必要になります。2番目の電子殻に入っている8個の電子は、原子に強く束縛されているからです。通常の化学反応のエネルギーの程度では、2つめの電子が原子から奪われることはありません。 Caのように2価のイオンになる原子では、化学反応で2つめの電子も奪われます。この場合でも、第2イオン化エネルギーは第1イオン化エネルギーよりおおきくなります。それは、電子が一つ奪われた状態では、Ca+ の状態になっていて、正の電気を帯びており、ここからさらに負の電気を持っている電子を奪うには、より多くのエネルギーが必要になるからです。
>これって違うように見えますが、結局1個取り出す時に発生する量という点では共通しています。 違います。 第一イオン化エネルギーは「電気的に中性な」原子から電子を奪うときのエネルギーです。 第二イオン化エネルギーは「陽電荷を持った」イオンから電子を奪うのでその分クーロン力分だけでも充分不利です。
- happy2bhardcore
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原子というのは最外電子殻の電子の数が8個になろうとします。(オクテット則を満たそうとする) ナトリウムはK殻に2個、L殻に8個、M殻に1個の電子を持っています。 第1イオン化エネルギーはM殻の電子を1個とって、L殻(最外電子殻)に8個の電子を持った安定な状態になりますが、第2イオン化エネルギーは、この安定した状態からさらに1個の電子を取って最外電子殻が7個の電子をもった、より不安定な状態になります。 自然界では自発的に、安定な状態から不安定な状態になることはないので、不安定な状態になるためには外部エネルギーを加えなければなりません。 なので、第2イオン化エネルギーはより多くのエネルギーが必要なのです。