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単為生殖のタイミング
オスの精子と受精せずに次の世代が生まれてしまう単為生殖の生き物がいると知って驚きました。進化にとって有利だから雄雌の区別が出来、遺伝子のバリエーションを増やすとばかり思っていたからです。いろいろ考えているうちに、もし人間でこのようなことがあったらどうなるかなどと想像してみました。そこで質問なんですが、いつ、どのようなタイミングで、その単為生殖が起きるのでしょう?人間でいえば生理が始まってから終わるまで可能な限り本人の意志とは関係なく出来てしまうものなのでしょうか?のべつ幕なしに出来てしまっても人間的な社会を持たない動物では問題ないのでしょうか?
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- tanuki4u
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http://www.geocities.co.jp/Hollywood-Miyuki/3545/taigo.htm 第五惑星というSF映画では、ドラコン人は単性生殖という設定でした。 人類同様な社会的生活を送っているという設定。 あるとき予定が来ると というような事を言っていたと覚えています。 生理はなくなるでしょうね。あれって確かかなり人間に特徴的な生物的行為。 社会的に育児ができるまでの動物の行動を見ると季節によって、つまり餌が取れるようになるタイミングを見計らって出産するようになっています。 簡単に子孫を増やせる単細胞動物などは、餌があれば速攻で分裂しています。 人間のように、育児期間が長くて、親の業務がヘビーな種族では、完全に大人になって、つまり個体としての成長が終わる20前後の移行に単性生殖するのがベターでしょう。 思考実験として 20歳で大人になるという仮定の下 15歳で単性生殖する A群 20歳で単性生殖する B群 30歳で単性生殖する C群 と、三つの群を考えてみると A群は、大きな負担のかかる育児に未成熟な個体が対応しなければならないので、種としての無駄玉が多くなる。 C群は、個体を増やす点でA,B群よりも劣勢です。 よって、B群がもっとも数を増やすというゲームでは有利だと考えます。
- bohemian10
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単為生殖(http://www.weblio.jp/content/%E5%8D%98%E7%82%BA%E7%94%9F%E6%AE%96)は、人間などの哺乳類では普通の状態では起きないことが知られています。 ですから、(聖母マリアなどのの処女懐妊の言い伝えを除けば)ご心配のようなできごとは人間ではありえません。 それ以外の生物では、上記のURLにあるように、ミツバチ・セイヨウタンポポなどの動植物で観察されるようです。それらでは、普通はメスの生殖細胞(卵子・卵細胞)とオスの生殖細胞の受精が起きる場面で、受精抜きで次の世代ができます。 このとき、その生物が高等だとか高等ではないとか、社会的であるとかないとかは関係ありません。ミツバチは、ご存知のように多くの働き蜂が一つの巣で共同生活していおり社会的分業を行っているので「社会性昆虫」という分類がなされています。 話を戻して、なぜ哺乳類では単為生殖がおきないかといいますと、受精のときに受け取る遺伝子に「父方」「母方」の印が付いていて、受精卵が胎児になるときには父方・母方双方の遺伝子がないと育たないためだといわれています(ゲノム刷り込み:http://www.weblio.jp/content/%E3%82%B2%E3%83%8E%E3%83%A0%E5%88%B7%E3%82%8A%E8%BE%BC%E3%81%BF)。 しかし、最近の生物学の発展はすごいもので、マウス(ネズミ)の卵子に操作を加えることによって、単為発生マウスを作る技術ができたそうです(単為発生マウスの誕生に成功:http://brain.naro.affrc.go.jp/tokyo/marumoto/up/press/newpage1.htm)。
お礼
哺乳類だと起きないみたいですね。でもコモドオオトカゲでは確認されたというニュースを発見しました。その差がなぜかも気になります。 どうして人間をたとえに出したのかといえば、仮に子供をいらない、もしくは一人しかいらないと思っている女性が、ある日突然懐妊して、出産後また自分ではわからないうちに懐妊する。これがずっと続けば仕事のプランや人生設計など考えられないなと、SFっぽいことを考えてしまったからです。まあ、子供を計画的につくるということがあたりまえとなった現代人の一方的な見方に過ぎないのかもしれませんが。 むかしは子は天からの授かり物だといってたから、万が一単性生殖みたいなことが起こっても割と素直に受け入れられたのかもしれません。 ありがとうございました。
お礼
先進国に住む現代の人間を基準に考えるとつい忘れがちですが、動物界では生き残るということは大変なことなんですね。(もちろん生殖行動も命がけです。)ということはチャンスがあれば最大限の可能性を生かすというのもうなずけます。それでもバランスがとれるということでしょう。 単性生殖の人間が増えすぎて人間が使うことの出来る食料や資源が不足し、その集団が生き残れなくなったら、おっしゃるようにきわめて短い期間少人数の子孫を残す集団が適応して生き残っていくのかもしれませんね。 映画の紹介も含めて、丁寧な回答ありがとうございました。