- ベストアンサー
X線胸部撮影の管電圧について
X線撮影の質問です。 胸部撮影で60kVと120kVで撮影する場合がありますが この2つの管電圧で撮影する理由と画像の違いを教えてください。
- みんなの回答 (2)
- 専門家の回答
質問者が選んだベストアンサー
いわゆる管電圧が異なるとX線コントラストが変化します。 管電圧を低くするとX線コントラストは上昇し、逆に高くするとX線コントラストは減少します。 フィルム系(デジタルではイメージングデバイス)が同じであれば、X線コントラストの差はそのままフィルムコントラストになります。 つまり60kVで撮影するとフィルムコントラストは増加し、逆に120kVで撮影すると、フィルムコントラストは減少します。 胸部撮影といっても、いわゆる肺野を観察する場合と、肋骨を観察する場合とがあります(もちろんそれ以外もありますが)。 肺野はX線透過性の高い部分なので、コントラストを高く撮影すると、黒すぎて診断不可能になります。 逆に肋骨(骨折等)はX線不透過性の高い(=X線透過性が低い)部分なので、コントラストが高くないと、骨折の診断は不可能です。 つまり、肺野の観察(肺炎など)は120kVで、肋骨(骨折など)は60kVでの撮影を行います。 (ただ、個人的な体験では、肋骨は70~80kVでもいけると思いますが。)
その他の回答 (1)
noname#186476
回答No.1
60kV 管電圧(低) 光電効果=大 実効原子の差が影響 コントラスト良好 グリッド不要 120kV 管電圧(高) 光電効果=小 コンプトン効果が影響=被写体密度の差が出る コントラスト低下 グリッド必要 同じ項目を比較すると少しわかりやすくなると思います。
質問者
お礼
参考にさせてもらいます。 回答ありがとうございました。(^^)
お礼
細かく説明していただきありがとうございました。 参考にさせてもらいます。(^^)