男の暴行を加えられる女性は、何度も逃げ出しては、自分に暴行を加える男の元の戻っていきますよね。
そして「こんなことをして なんて男だ」と回り人がいうと、「あの人のことを悪く言わないで、あの人は本当はいい人だから」と庇う。
これは男に養ってもらうので、「男は自分を養ういい人だ」という認識があるからだと思います。
親に暴行を加えられ病院に担ぎ込まれた子供は、自分に暴行を加えた親を求め続けますよね。
誰がいてもダメで、親でなければ泣き止まない。
暴行を加える親だが、その親の一部には自分にご飯を与えてくれるいい人 でもあるという認識があるからだと思う。
動物にもおかしをあげると、吼えるのやめてじゃれてきますよね。
「この人はいい人だ」と食べ物で認識を変える。
ということは、自立できるようになれば、他人から生存に必要な食べ物を与えられないと生きていけないという環境にはおかれないので、依存が減れば、症状もおさまるのではないかと思います。
で、暴力亭主の下で暮らす妻たちは、自分でも稼ぎをするかというと、外に働きに行くなど自立を促進するような行動をしにくいと思う。
ある女性は暴力亭主と暮らしていたが、逃げ出してはまた一緒に暮らしていた。
ご主人と一緒に働いていたので、結局自立した労働ではなく、家事の延長。
ご主人が酒を飲んで暴れは暴行を受け、警察に駆け込み保護を願うが、また戻った。
話をすると、「酒さえ飲まなければいい人」と庇う発言もあったが、ストックホルム症候群の二次的は無気力症候群も起こしていると思った。
何をするにも「めんどくさい」とダラダラとした動きと発言。
もうどうでもいいという感じだった。
そんな彼女だったが、亭主が子供に対しても暴行を加えだし、子供が「お願いだから一緒に逃げて」と訴えたとき、目覚めたようです。
子供とある日突然 消息をくらました。
亭主に依存せず、子供を育てる親になる道を選んだことで、ストックホルム症候群から自ら抜け出した。
無気力症候群は相変わらずですが、新しいことを始めだしたりと、徐々に自分の人生を設計しだしていた。
これは成功例ですが、二次的な無気力症候群に堕ちいってしまった場合、救出されても加害者を批判しない。
自立が促進され、相手無しでも生きていける環境になったとき、本来の自分を取り戻すと思います。
人格の変貌というより、相手を味方と思わないと生存できないので、自分の認識を変えていたわけで、相手に依存しなくても生きていけるという環境の変化により「自分に暴行を加える相手は敵」という認識になるのではないかと。(これが通常の認知ですが、それを歪めていたわけで)
極限状態でなくても、「手が荒れていない人は怠け者だから悪者」という認識を子供の頃に植えつけられていたら、なかなかその認識を改められず、手が綺麗な人を嫌悪するという特徴のまま一生過ごすようになるかもしれないですね。
子供の頃に植えつけられた価値観は、かなり頑固なんじゃないかと思います。
ただし、依存していない、 あるいは信頼していない人に同じことを繰り返し言われても、価値観の刷り込みは起らないと思います。
父親が非常に厳格で厳しい家庭で育った女性は、父親と同じ性格の男とつきあうようになる。
別れてもまた付き合う相手は自分に厳しい(ある意味危害を加える)男。
優しい男だとものたらない、愛せない。
これもストックホルム症候群の後遺症かもしれませんね。
この場合、好みも子供の頃に決定させられてしまっているので、一生残ると思います。
個人の好みになっていますから。